ここ数日わが愛機の機嫌が悪い。
自慢じゃないがぼくの Mac はほとんど固まらない。Mac OS 9 のチューニングならお手の物だから、起動も早ければ終了も早い。Mac OS X より安定している、なんてことはさすがにないだろうが、48 時間ぶっ通しで作業していて一度も落ちなかったこともある。
が、どうも機嫌が悪いのである。Mac SSH をバックグラウンドにして Mozilla でページを移動し、mi に移ろうとするとハングする。強制終了をかけると「Mac SSH を終了します」と言う。例によって初期設定を捨てるなど色々するのだが、どうにも機嫌が直らない。PGP を入れたタイミングだったような気もするから、PGP のメニューバーアイテムを外してみようかなぁ。
ところで週刊アスキーという雑誌がある。あまり Mac の記事を見かけないのでぼくにはあまり縁がなく、年に一回買うか買わないかといったところである。が、毎週必ず立ち読みだけはする。「松井の辞典」が面白いからだ。一応ページをパラパラとめくるものの、アスキーには悪いが他に興味をひかれる記事がほとんどないので、より正確に言うならば「松井の辞典」を立ち読みしているわけである。
毎回フザケた筆致で核心に直球を投げ込むこの記事、人知れず笑いをこらえるのにいつも苦労する。1ページだけの企画だが、「主幹のことば」も前フリも、松井氏の写真すら可笑しく見えるから不思議だ。単行本が出ていたはずなので買おうかと思ったこともあるが、時事ネタが魅力のひとつということもあってまだ手を出していない。が、そのうち買うかもしれない。
今回はここ数回の中でもなかなか傑作だった。タブレット PC、確かに字の汚い人間には無用の長物だよなぁ。特にぼくが書いたら認識精度どころの問題ではなく、文字として認識されるかどうかも甚だ疑問である。
仕事で難波へ行くことがあったので、ついでに周辺をぶらぶらして日本橋経由で帰ってきた。
以前セブンイレブンでドライカレーに温泉卵をかけて食べる弁当が販売されていたが、あれはもともとせんばにある
自由軒 という店のカレーである。わざわざ言わなくてもご存知の方もいると思うが、つまりそれくらいメジャーな料理であるわけだ。「名物カレー」というそのカレーを頼むと、店のおばちゃんが大きな声で「いんであん、二丁〜」と厨房に注文を通す。アクセントは「で」である。二丁なのは相方とぼくとで二人分だからであるが、どうしてこの料理が「いんであん」なのかは謎である。が、美味であったのでどうでも良い。
日本橋では、今最も旬な OS である Windows XP Tablet PC Edition を少しだけ体験。富士通のピュアタブレット型をいじってみたわけだが、まああれほど
使いにくい パソコンも他にないだろう、というのが正直な感想である。慣れればちょっとはマシになるのかもしれないけれど、マウスで操作するように考えられたインターフェースをそのままペンコンピュータ環境に持ってくるのはいくらなんでもおざなりすぎる。
タブレットとしての反応は、ちょっと遅れが気になるけどまあ合格レベル。ワコムの Favo くらいの反応速度を思い浮かべていただければいい。ゲイツの馬鹿(Newton に筋違いな非難を浴びせたのだから馬鹿と言われても仕方がない)ご自慢の手書き入力文字認識の精度だが、「これはどうでしょうね」と入力しようと思って「これ」と書いたら、無事「Li」と認識された。技術力の高さがうかがい知れる。漢字文化圏の方が早く広まるでしょうという広報担当者のインタビューがどこかに載っていたが、いくらマイクロソフト信者の日本人といえどもこれを買うにはかなりの勇気が要るだろう。
話は変わるが、最近 Yahoo! Japan が随分がんばっている。日本橋では 5 m 間隔で BB の応援販売員がいたし、何よりもディレクトリサービスのメンテナンス対応がやたらと早くなった。先週の水曜日に推薦したサイトがあるのだが、もう掲載通知がきた。さすがにサーチエンジンとしての本来の使命に気付いたのだろうか。
ぼくはもう随分前から Google を愛用していて、Yahoo! は株価を見たりするくらいにしか使っていない。サーチエンジンとしての品質は業界最悪だと思っている。が、かつて隆盛を誇った、他にサーチエンジンはいらないとまで言わしめた時代の Yahoo! Japan を知っている身としては、やっぱり今でも Yahoo! Japan に掲載されると嬉しかったりする。サーファーの方、ありがとう。
念のために言っておくが登録されたのは白林檎ベースステーションではない。こんな内容のないサイトが Yahoo! Japan に掲載されたりしたら、それこそ世も末である。これからも Yahoo! サーファーチームの方々には品質の良かった頃の時代を取り戻すべく頑張っていただきたいものである。
世に初心者向けパソコン書籍は数あれど、市場シェアの関係からか Mac 関連書籍は Windows 関連書籍と比べるとやはり多いとは言えない。ファン向けの本なら逆に Windows のものよりずっと多いのだが、実用的な本となるとエロゲーの数ほどの違いがある。内容はというと、見たことがないのでよくわからない。
そのような状況の中、今日は珍しく iApps の解説本を発見。iApps というのは言うまでもなく iTunes をはじめとする iMovie、iDVD、iPhoto、iCal、iSync といった一連のお手軽便利系ソフト群である。これまで Mac OS 9 や Mac OS X そのものの使い方、あるいは Photoshop や Flash といったアプリの HowTo 本はよく見かけたが、iApps の本には初めてお目にかかった。こういう切り口こそ初心者ユーザー獲得には重要であると言えるだろう。
それはいいのだが、その本屋ではこの本が携帯電話関連の棚に並べてあった。iApps というくらいだから携帯電話だろう、と考えたのに違いない。誰が並べたのか知らないが、
そら i アプリやがなというツッコミを入れる同僚くらい近くにいなかったのだろうか。というか、本の内容くらい確認してから並べて欲しいもんであると思うが、どうか。
世間の Mac に対する認識を垣間見たような気がした。
久しぶりに旧友と会う。
この人は高校の先輩で、のみならず大学の先輩でもあるのだが、これはぼくが附属校に通っていたのだから当たり前だ。どういう経緯で知り合ったのかというとクラブの一年先輩だったからなのだが、いつからだったか、確かぼくが大学に入学した頃から、タメ口で付き合っている。ぼくとしては敬語で話すことにちっとも抵抗はなかったのだけど、一緒にバンドなどやっていた関係で、あるとき「タメ口じゃないと何か意志疎通がスムーズじゃない」と先輩から要望があった。彼は音楽的にぼくの師匠のような人なので、ちょっとした憧憬のような感情があり、対等に見てもらえるのはまんざらでもないから、素直にそれに従った次第である。
仮に Y としておくが、Y が大学を卒業しぼくが大学をスピンアウトしてからというもの、長い間疎遠になっていた。何だかあっという間に時間が過ぎたというのもあるし、ぼくが大阪にきて連絡を取りにくくなったというのもある。ところが、ほどなく後者はぼくの思い込みに過ぎないことが判明した。Y も就職先(どことは言わないが大きくて青い会社である)の関係で大阪勤務となっていたからである。
このことを初めて知ったのは今年の二月頃、なんとなく久しぶりにメールを書いてみたときだった。自分の近況などを書いて送ったら、向こうもぼくが大阪に住んでいるというので驚いた様子だった。とりあえず難波でココアを片手に再会を喜びあった。その後も頻繁に会っていたのかというとそうでもなく、お互いの「受動的な連絡の姿勢」に苦笑した。Y もぼくも、なかなか自分からは連絡しない性格なのである。
また音楽を一緒にやろう、と話をしてきた。なかなか時間が合わないから、スタジオを借りて練習というわけにもなかなかいかないだろうが、曲を作る分にはネットワーク越しになんとかなるだろう。音楽のことに限らず、Y がいると色々と面白いことが起こる。大阪でも友人は増えたけれど、やはり学生時代の友達というのは格別だと思う。
REALbasic を長いこといじっていたが、ようやくちゃんと「アプリケーション」と呼べる物を作った。といっても大したものではなく、シンプルな画像プレビューワである。もう少し機能を追加するつもりなのだけど、とりあえず基本部分はできあがりということで、1.0a として身内にリリース。
ぼく自身が欲しかった機能を付けたので、当然ぼくにとっては最高に使い勝手が良い。相方にも好評。相方のご両親にもまあまあ好評ということで、ちょっとばかり気をよくしている。やっぱり自分が普段から使うツールを手作りするというのは面白いし、手に馴染んで気持ちがいい。
ただ、メモリっ喰いなのが難点なので、これの解消が次の目標となる。新機能の追加はそれからだ。そのうちこのサイトでも配布したいと考えているのだが、どうかな。使ってくれる人がいたら嬉しいんだけどな。白林檎謹製 Mac OS 9 専用お手軽画像プレビューワ。Mac OS X に対応する予定はない。なぜなら Mac OS X の Finder にはプレビュー機能が付いているからである。
うーん、時代に逆行。