午後から、とある行事のカメラ係をしてきた。シャッターを切るのは相方で、ぼくは専らアシスタントである。カメラが一本しかないので、場面ごとにレンズをあれこれと交換するのであるが、その交換をする係と「撮りますよ〜」と合図する係をしてきた。最後の方ではフィルムが足りなくなってコンビニへ走ったりもした。運動不足のために何メートルかで息が切れ、思わず歩くと膝が笑う。
この二日間どうも背中が痛い。常に痛いわけではなくて、どういうわけか食事をすると痛くなる。また、何かを食べれば必ず痛くなるというわけでもなく、例えばオヤツであれば何も起きないといった具合である。何年か前に気胸をやったときもまず背中が痛くなったので、何となく気持ちが悪い。もっとも、しばらくすると治るから、気胸というわけではなさそうだ。
相方がネットであれこれと調べてくれたが、肝炎だの胆石だの恐ろしげな病名ばかりが出てくる。これらの内臓疾患は背中の下の方が痛くなるとのことで、ぼくのは上の方だからとあまり悪くは考えないようにしているが、この背中痛が何であるのか判然としない。近々病院へでも行ってみようかしらん。ただの肩凝りのような気もするが。
とりあえず例の漢方薬を服む。
ウェブログという言葉が大流行しているが、例によってというか何というか、ウェブログという言葉の指すものが一体何であるのかについて把握している人はほとんどいないというのが現状のようだ。かくいうぼくもさっぱりである。
わかっていないなりに整理してみると、要するに「個人が更新していて」「テキストが中心のサイト」であること、なかんずくニュースや日記、コラムなど、少なからずジャーナリスティックなものを指してウェブログと総称しているような感じである。素直に日記サイトとかテキストサイトとかニュースサイトとか言っておけば良さそうなものだが、そうでもないらしく、曰くこれは新たなジャーナリズムなのだそうである。ドットコム・バブルよもう一度というところだろうか。
それにしても急に寒くなった。猫たちと一緒になって暖房器具に群がっていると、そこから動けなくなってしまう。暖房イラズだなあと思っていた仕事部屋も、何台もの電算機がゴウゴウと熱気をはいているにも関わらず、骨身に染みる寒さである。それでも他の部屋よりはマシなのだが。
風邪をひいた。
流行の先駆者 としては当然である。などとバカなことを書いている場合ではない。寝る。
韓国産の牡蛎というのを相方が買ってきたので、鍋に入れて食してみたが、大して旨くなかった。見た目は大粒で良さそうなのだが、牡蛎特有の濃厚さがない。安かったとのことだが、二度と買うまい。隣国とはいえ海水の成分が大分違うのだろう。
ただ、出汁はそれなりに良い味が出ている。彼の国ではおそらく出汁専門に使われているのではあるまいか。キムチを漬けるのにも牡蛎のエキスが使われることがあると小耳に挟んだし、韓国から中国へ輸送してオイスターソースの原料になるのかもしれない。ところが日本では高級食材であるという話が入ってきて、それならというので日本の食卓へ向けて輸出を開始したのではなかろうか。それとも、風味の違いは単に舌の好みの違いだろうか。近くといってもいろいろあるものだ。
風邪はとりあえず快方に向かっている。熱も下がったが、今度は肩と首が凝りすぎて頭が痛い。さすがにヤバイらしく、整体へ行くことを勧められた。整体というところに関しては恐ろしげな話ばかりを伝え聞くが、故にこそ逆に興味の尽きない場所でもある。近々門を敲いてみよう。
というわけで早速整骨院へ行ってきた白林檎である。こういうことだけは素早い。初診料 800 円也。健保が効くから、街でビラをくばっている「30 分 1500 円」のマッサージ店などよりずっとお得である。情報技術関係者はすべからく整骨院の門を敲くべし。
治療の結果は書くまでもあるまい。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことである。背骨が歪んでいるとて二度三度ゴキッとされたが、まことしやかに噂されているような非人道的なものではなく、合理的かつ快感なものだった。指圧もこれまで受けたどんなマッサージとも比較にすらならぬ。プロフェッショナルはやはり理由があって存在しているのだ。
だが、いかにプロとはいえ、我が首、我が肩、我が背中の比類無き凝りを解きほぐすには一筋縄ではいかなかったようだ。
この凝り方は異常 であるから
毎日来院せよ との宣告を受けた。相方同伴で喜んで通院する所存。