制作がひとつ佳境である。徹夜明けというか、徹夜中というか、まあそういう状態。軽く混乱気味の中枢神経が、何とかしてぼくを眠らせようと、敏腕スイマーを次々に送り付けてくる。ぼんやりした頭と、隣の部屋の猫のあくびを聞き取れるくらいに張りつめた感覚。アンバランスな高揚感は、無意識の海に足先を浸しているような気がして、なかなか悪くない。音楽を作っているときには心地よくさえ感じる。
ところで某氏よりフェチバトンなるものを頂いた。日付にして一週間近く遅れたが(mixiをチェックするのが月五回という間違ったペースなので)、
せっかくだから答えてみることにする。
ちなみにフェチといえばフェティシズムで、心理学の方面では(部分的な)異常性欲とか異常な執着とかいった意味で使われる用語であるが、日本では特に前者の意味で使われることが多いようだ。異常というくらいだから、このバトンに於いては、一般に性欲の対象とされている乳だの尻だのといった答えではなく、
可能な限りひねった回答が求められていると判断せねばなるまい。
■Q1■あなたは何フェチ?
タオル(本当)。
■Q2■異性を見る時、まず何処を見る?
髪。
■Q3■最近プッシュ出来る部位
ふくらはぎの一番盛り上がったところから膝裏に向かうライン。
■Q4■異性の好きな部位5つ
眼、下唇、耳、手指の爪もしくは指先、ニノウデ。
■Q5■フェチを感じる衣装は?
あまり奇抜な答えが浮かばなかったので、看護婦で。
■Q6■バトンを渡す5人
渡したい先が全部mixi内なので、
閲覧出来ない人もいるだろうから、
ぼくでストップ。
……ここまで書くのに30分かかっちゃったよ orz
軽く食事をしてから録音に戻ることにする。
吹雪いている。東京ではこの時期に雪が積もって自転車の車輪がズブズブとなって走れずに難儀することくらいザラであったが、大阪で12月に降雪があるのは極めて珍しいそうだ。今月に入ってからというもの、日本には大寒波が押し寄せている。その勢いたるや冬将軍どころではなく、冬元帥が三軍を率いて突進してきているかのようである。
話が変わるが、元帥といえば、近頃、ヤモリ元帥というのが(一部で)大活躍している。猫は中尉で、アシダカグモは軍曹。ヘビにアオダイショウというのがいるが、これはそのまま大将の待遇を受けている。何の事かというと、ゴキブリの天敵の序列である。
野生というか野良猫がゴキブリを食うのかどうかは知らないが、うちの猫でもゴキブリを追い掛け回すくらいのことはする。オモチャがわりに追い掛け回し、ついに動かなくなると興味を失う。駆除という観点からは便利といえなくもないが、中途半端な印象でもある。
一方、ヤモリ元帥以下アオダイショウ閣下やアシダカ軍曹は、ゴキブリの立派な捕食者である。従ってゴキブリのいるところにはこいつらが居住している可能性が高いし、逆に自宅でこいつらをよく見かけるということはゴキブリが多数棲息していることの証拠だということになる。人家の屋根裏には意外とアオダイショウの居ることが多いそうだが、細長いのが嫌いな方も、毒を持たぬこの大将閣下と遭遇しても驚かずにそっとしておくのが良かろう。
ゴキブリはもともと森林の昆虫で、つまり比較的南方に勢力圏を拡げる生物である。故に北海道には長く進出していなかったが、最近はちらほらと見かけることもあるそうだ。北限が北海道まで上がるとなると、相対的に大阪近辺にも南方の、より巨大な連中がやってくる可能性もあるわけで、そうなると非常に困る。この寒さがその波を押し返してくれたらいいのだが、あまり外が寒いと逆に暖かな人家に積極的に侵入してくることも考えられる。なかなか難しいところである。
謹賀新年。
早いもので、21世紀も今年で六年目である。これはぼくのPower Mac G4使用年数とほぼ重なっていて、CPUカードを交換しているとはいえ、我ながら物持ちが良いものだと思う。
今年はとうとうMacにインテルのチップが載る。まずはコンシューマ向けのラインナップからということだが、これはやっぱりエラいことであって、上位機種にx86の魔の手が伸びる前にPower Mac G5を是非とも手に入れておきたい。まあCPUがPowerPCだろうがペンティアムだろうが、Mac OSが動けばそれはMacなんだけど、それでも少なからず複雑な気持ちだ。
それはそれとして、今年の環境整備では、まずFireWireで使えるオーディオインターフェースを予定している。ローランドのFA-101というのにとりあえず当たりを付けてはいるが、もうちょっと調べてみるつもりでいる。
橿原神宮へ初詣。寺社仏閣には不自由しない土地ではあるが、去年行ってみて建物のたたずまいが気に入ったので、今年も神武天皇のご機嫌をお伺いすることにした。もっとも、神宮の隣にある「神武天皇陵」に、神武天皇は埋葬されていない。実在すら疑わしいのだから当然だ。
何やら罰当たりなことを書いているが、実をいうとぼくは神社が大好きで、三千円の守護矢を頂いてホクホクだったりする。今年一年、良い歳でありますように。
食卓に熊が出た。なかなか口にする機会のない食材である。それどころか熊肉が食べられるとということを、ぼくは今日の今日まで知らなかった。熊の手が漢方薬だか何だかになるのは聞いたことがあるのだが。
相方もどうやって料理したものか見当もつかなかったようで、どういう料理になら使えるかどうか確かめるために、とりあえず薄く切って、焼いて食べてみたそうだ。すると意外にクセのない味で、牛肉のような感じだったらしい。しかしとても硬い肉なので、ビーフシチューのルーを買ってきて数時間ほど煮込み、シチューにすることになった。すなわち
熊シチューである。シュールな響きだ。
名前こそシュールな響きだが、確かに牛肉とほとんど変わらない食感だった。牛スネを使ったシチューと熊シチューを一緒に出されて判別しろと言われても、多分無理だろう。この分なら牛スジ代わりに使っても良さそうである。おでんとか、ネギ焼きとか。熊丼……は、ちょっと無理だろうな。