何だか日記を書くのも久しぶりである。日記というのは「日々の記録」であると一般的に思われているが、ぼくはこれを「その日の記録」というつもりでつけている。つまり、ある一日の出来事が断続的にであれ書かれてさえいれば、日々つけ続けなくても構わないくらいに思っているわけだが、これが誤りであることは言うまでもない。
ところで新しい Power Mac G4 が発表されたけど、なかなか独創的なフロントパネルを採用していて、思わず「ツッコミ待ちですか?」と訊きたくなってしまった。Quick Silver が出たときもびっくりしたが、今度のモデルはフロントもリアも穴が多すぎる。なんでそんなに穴をあけたがるんだ、ジョナサンは。そろそろ引退して空の飛び方でも研究したらどうだ。
ようやく DDR SDRAM に対応したのは評価できるが、DDR に対応していないはずの G4 チップを使っていたり、システムバスが何か中途半端な値だったり、あれだけ騒がれていた次世代 FireWire ポートの搭載も見送られたりと、システム的にもやや不満が残る。Apple にも色々と事情があるんだろうけどさ。いい加減 G4 から離れたらいいのに。この間 IBM が AltiVec 互換の Vector Unit を搭載した RISC チップを発表していたけれど、G5 ってアレを採用するんでしょうかね。というか、してください。今日の暦によれば IBM と仲良くするのが吉です。
クロック数はそれなりにあがったのだけど、この頃 GHz オーダーというのは CPU メーカーにとって鬼門だったのではないかとつくづく思う。今度のハイエンドモデルは 1.26 GHz だかで、前のハイエンドは 1 GHz だった。これを見て「大して上がらなかったなぁ」と感じる人が実に多い。冷静に考えてみれば 200 MHz 超のスピードアップなんだけど、そこが数字の妙というか、AMD なんかが製品名に 1800 とか 2000 などとつけるのも納得がいく。
それにしても一番ガッカリきたのは、新製品発表のタイミングで株価が下がったことだ。やっぱり海の向こうでも期待はずれと感じた人が多かったということだろうか。
かわぐちかいじの『沈黙の艦隊』を読んでいたら、いつの間にか夜が明けていた。仕方がないからそのまま寝て、起きたらすでに昼を過ぎている。なんとも罪作りな漫画である。
ぼくの作業はときどき待ち時間が発生する。さらに休憩マネージャを入れている関係で1時間に10分間、強制的な休憩時間が入る。そんなわけでキーボードの横には大抵の場合漫画が置かれるんだけど、いやー、こういうちょっとした仕事の合間に読むって用途に『沈黙の艦隊』がここまで不向きとは思わなかった。結局仕事そっちのけで読んでたもんなぁ。一昨日の晩から読み始め、昨日は読んだ合間に仕事をし、で読み終わったのが今朝。バカそのものですな、これは。
この作品が書かれたのは 90 年代初頭のことだ。だから作品の初期段階ではソ連だった国が、後半ではロシアになって登場していたりする。この作品の魅力は何と言っても実名で登場する社会組織と、その上で活躍する実在感溢れた架空の人物達だ。冷静になって考えてみるとこの話にはかなり無理がある。しかし、読んでいると思いっきり引き込まれてしまって、読者というよりも「日本国民」のひとりとして、この虚構の歴史に参加しているような錯覚に見舞われてしまう。海江田艦長一人の力ではないだろう。まあ読んでない方はいっぺん読んでみて損はない。
90年代初頭といえば、インターネットが商用に解放され始めた頃である。誰もその巨大な可能性になど気付いていなかったような時代だ。その時代に、情報のグローバル化や、即座に情報が伝達するネットワーク、個人のための情報網といったものを予言し、実際に匿名の個人の集団が情報を使って世界を動かそうとしている様を描いたのは、すごいとしか言いようがない。手段は主にテレビだったけど。
もしかしたらかわぐちさんって、この頃からインターネットを使っていたんだろうか。Gopher で FTP ? そんな、学者じゃあるまいし。あ、もうこの頃には Mosaic があったんだっけか? でもこんなに発展するなんて、ほとんど誰も思わなかったもんね。やっぱり大した御仁であると思う。
井上毅彦の『バガボンド』を読んでいたら、いつの間にか夜が明けていた。仕方がないからそのまま寝て、起きたらすでに昼を過ぎている。なんとも罪作りな漫画である。
しかしまあ、こんなことが二日も続くといい加減自分でもアホじゃなかろうかと思えてくる。思えてくるが、面白いんだから仕方がない。『バガボンド』はご存知のようにまだまだ完結しそうもないが、現在まで出ている巻はどういうわけか全部揃っているので、それを読破したわけである。
いやー、それにしても。今更ながら、吉川英治ってのはすごい作家である。原作は読んだことがないけれど、井上さんの躍動感溢れる漫画を読んでいるだけでもそう思う。井上さんの絵が付いているからこそ魅力が増しているという部分もあるが、なんといっても人物配置が絶妙だ。これが文豪というものなんだなぁ、とあらためて思い知らされた。
ところでこの漫画のタイトル、ぼくはずーっと「バカボンド」だと思っていた。ぼくだけじゃないはずである。そうですよね?(^^;
天王寺によることがあったので、ソフマップを偵察。Jaguar のパッケージが本当にヒョウ柄だったことと、意外にも完売だったことに驚く。それだけ Mac OS X の完成を待ち望むユーザーが多いということだろうか。ぼくは買わなかったけど。別に困ってないし。
例によってというか、あちこちで不具合の声が聞かれる。これもまたメジャーバージョンアップの証明ということなんだろうか。そんなことならちまちまと安定度を上げていけば良かったのに、と思う。10.1 はまだまだやれるぞ。
買ってはないけど少しだけ触ってきたので、現在の率直な感想。
フォルダナビゲーションが思ったとおりのものじゃなかったことが非常に残念。ドラッグしていってポンポンと開いていくのはなかなか快感なんだけど、クリック + 長押しで同じ動作にならないとは、まったく中途半端な実装をしたものだ。
もっとも、Apple もフォルダナビゲーションではなく「スプリングローデッドフォルダ」とかいう呼称を使っていたし、まあ別物なんだろう。が、これじゃ正直言って期待はずれである。呼び名を変えれば機能が低下しても構わないってもんじゃないでしょうが。
まあそういうわけで、Jaguar はもう少し待ちかなぁ、というのが結論である。サーバーの方はどうしようかな、まあ回線が IPv6 になったら考えよう。Quota も今のところ必要じゃないし。
しかし、コードネームが製品に反映されたのっていつ以来でしたかね。
先日まで ProjectBuilder で Cocoa をちょっといじって遊んでいたのだが(日記にも書きましたな、そういえば)、最近は専ら Mac OS 9 を使っていることもあって、学習が見事に滞っていた。起動ディスクを切り替えないと ProjectBuilder が使えないということもあるけれど、そもそも ProjectBuilder で作ったアプリは Mac OS 9 では走らないので、正直なところイマイチ面白味に欠けるんである。
もちろん本格的に Mac OS X に移行した暁には大いに奮闘する気でいるが、やっぱり使うツールを作りたいと思うのが日曜プログラマの常というものである。ので、ちょっと REALbasic の体験版を落としてきていじってみた。
いやぁ、面白いもんですな、これは。Basic の簡便さもさることながら、作ったモノが普段使っている環境でちゃんと動くというのは素晴らしい。サイコー。Rb サイコー。
いきなり話は変わるが、とある事情で相方の先輩の買い物につき合ってきた。買い物といっても仕事上のもので、ぼくも思いっきり関わってるんだけど、それはともかく、自分のものじゃないとはいえ大きな買い物をすると気持ちが良い。こっちまで購買欲が満たされた。
買ったのはショップブランド PC が 6 台と、電気スタンド iMac の型落ち中古が 1 台。さらにはプリンタやらネットワーク機器やら、締めて約 100 万円。ハッハッハ、素晴らしい。
ぼくにとってもうひとつ楽しかったのは、Jaguar の発売に関連してか Apple の販売応援が店頭に入っていたこと。別に可愛いお姉ちゃんではなく、どちらかというとその正反対を突っ走るような兄ちゃんであったが、店頭に入ったのが初めてだったのかなぁ、なんか昔の自分を思いだして勝手に懐かしんでいた。使い慣れない接客口調とか、イマイチ不確かな商品知識とか、ツッコミどころ満載の説明とか、まるで少し前のぼくを見ているようだった。
日本橋なんて場所じゃ大変だろうなぁ。ぼくもアキバでは苦労したもんなぁ。まあ頑張ってください。