白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2002.11.18

 REALbasic を長いこといじっていたが、ようやくちゃんと「アプリケーション」と呼べる物を作った。といっても大したものではなく、シンプルな画像プレビューワである。もう少し機能を追加するつもりなのだけど、とりあえず基本部分はできあがりということで、1.0a として身内にリリース。

 ぼく自身が欲しかった機能を付けたので、当然ぼくにとっては最高に使い勝手が良い。相方にも好評。相方のご両親にもまあまあ好評ということで、ちょっとばかり気をよくしている。やっぱり自分が普段から使うツールを手作りするというのは面白いし、手に馴染んで気持ちがいい。

 ただ、メモリっ喰いなのが難点なので、これの解消が次の目標となる。新機能の追加はそれからだ。そのうちこのサイトでも配布したいと考えているのだが、どうかな。使ってくれる人がいたら嬉しいんだけどな。白林檎謹製 Mac OS 9 専用お手軽画像プレビューワ。Mac OS X に対応する予定はない。なぜなら Mac OS X の Finder にはプレビュー機能が付いているからである。

 うーん、時代に逆行。


2002.11.21

 一週間足らずで Yahoo! Japan に登録された某サイトであるが、これがまあ Yahoo! から来るわ来るわで、驚いているのである。このままいくと明日か明後日には 1000 アクセスを記録しそうなのだが、こんな勢いは初めて味わうので、流石にとまどいを隠せない。うれしさ半分とまどい半分、といったところか。ちなみに 10 進数の 1000 は 16 進数だと 0x03E8 でキリが悪い。10 進数で 1024 だと 16 進数の 0x0400 となり、これが某サイトのカウンタのキリ番ということになるのだが、面倒なのでキリ番企画は何もしない。

 ところでいい加減仕事のデータが手動では把握できなくなってきたので、ようやくデータベースを構築し始めている。例によって Perl と MySQL なのであるが、ファイルサーバである Power Mac G3 + Mac OS X 10.1 上で構築している。Web ブラウザでアクセスする予定。やれやれ、これでやっと業務サーバらしい体裁が整ってきたぞ。MySQL を使ってシステムを構築するときの最高の組み合わせは Linux + Apache + MySQL + PHP という構成で、略して LAMP というのだそうだが、関係ないもんね。ぼくは Perl が好きだ。Mac OS X も好きだし。使いやすくて。つーか Mac 使いなら FileMaker 使うべきですか?

 Mac OS X といえば今 Mac OS X ML で UI の話題がものすごく盛り上がっている。ぼくなどはとても畏れ多くて参加できないような面子がツバを飛ばさんばかりの勢いで議論している様は、端から見ていてとても興味深い。やっぱり UI というのは奥が深い物だなぁ、と感心している次第である。とりあえず推薦図書の『ヒューメイン・インターフェース』を読みたい。


2002.11.26

 いやー、驚きましたな。スクウェアとエニックスが合併である。合併とはいうが、まあ吸収合併といって差し支えなさそうだ。どっちがどっちを吸収するのか良い子のみんなは考えてみよう。それにしても映画でコケると怖いですね。どことは申しませんが。

 さて、今日テレビをぼんやり見ていたら、サザンオールスターズの桑田さんのベストアルバムの CM をやっていた。またベストか。ここのところベストアルバムかトリビュートか、そういった音楽再利用系のものがやたらと多いのはいったいどういうわけだ。そんなに売り上げが落ちてるのかレコード業界。まあ桑田さんはちっとも悪くないんだけどね。たまたま桑田さんのアルバムの CM が流れていたから思ったわけで。ファンの方、その辺誤解のないように(ちなみにぼくは嫌いでもないが好きでもないという程度)。

 ぼくはこのような音楽の再利用が嫌いである。トリビュートは場合によっては面白いと思うけれど、本人の監修ならいざ知らず、レコード会社の馬の骨が適当にチョイスしたアルバムを「ベスト」と名付けるなど思い上がりも甚だしい。そのミュージシャンが好きであればあるほど(余談だがミュージシャンをアーティストと呼ぶ風潮は何とかならんものか)、そのミュージシャンに対する自分の思い入れを軽視されたような気分になる。

 最近出た坂本龍一のベストのように本人監修ならいいのかというと、こちらは許容範囲である。オリジナルアルバムと同じようにひとつの作品と見なしてもよいと思う。とはいえ、ベストばかり発売するのは音楽家としては怠慢だから、やっぱり気にくわない。

 あれ。何だか愚痴だらけになったな。疲れてるからだろうか。


2002.11.27

 一昨日は少し暖かかったと思ったのだが、昨日、今日と寒かったもので、てきめんに風邪をひいた。どうにも体力がなくて困る。寒気はする、鼻は詰まる鼻水は出る、くしゃみが止まらないからティッシュを手放せないし、鼻をかみすぎるから鼻の頭と鼻の下がヒリヒリする。頭がぼんやりするから仕事にもならない。

 こういうときは仕事など放り出してしまうのが一番なのだが、と書くと人はぼくが風邪に苦しみながらも今日一日根性で働いたと思うかもしれないが、こういうときぼくはあっさりと仕事を放棄する人間である。大体ぼくの仕事は頭が回転しないとどうにもならないから、無理して仕事をしたところで原因不明のバグに悩まされる羽目に陥るだけなのである。そんなことになるくらいなら一日つぶしてでも風邪を治した方が健康にも社会にも、何より精神衛生上よろしい。

 やれやれ、ちょっと風邪薬が効いてきたぞ。少しだけコードを書こうかな。

 ニュースステーションの「ニッポン再生」という企画(だったと思うのだが正確なタイトルは違ったかもしれない)を見ていてつくづく思うのだが、現在不景気だ不景気だと騒いでいるのは、バブル当時にバブルに踊った連中だけであるな。給料が下がったり失業率が高かったりと身の回りにも不景気感は漂っているけれど、これも主として騒いでいる連中が身の危険を感じてクビやらアシやらを切っているという話ではないかと思うのだ。それを見て投資家が資本を回収し、結果として株価が下がる。騒ぎの中心にいる連中がさらに大騒ぎし、無限ループ。ぼくの見たところ現在のニッポンはこういう状況だ。いっそ大騒ぎしている連中(要するに銀行なのだが)をぶっつぶしてしまえばちょっとは状況が変わると思うんだが、いくら何でも経済のことを知らなさすぎですか?

 結構いいと思うんだけどなぁ、経済の混乱状態。銀行からの融資は帳消しになるから、助かる中小企業も多いのではないか。大企業が軒並み倒産した後、そこから新しいビジネスも生まれてくることだろう。再生には、前提として滅びがなければならない。古いものの保護ばかり考えているから新しいものが育たたないのだ。

 まあ、本当に銀行がつぶれたら消費者にも累が及ぶから、そういった意味も含めて国庫から支援する話も出てくるんだろう。せめて当時の経営陣からは個人資産をすべて差し出させるのが筋だと思うが、どうだろう。特別背任による損害賠償ということで。無理か。無理だよな。

 だんだん何を書いているのかわからなくなってきたぞ。この辺でやめておこう。とりあえず竹中教授にはもうちょっと頑張って欲しいところだ。


2002.12.2

 さあ、12 月である。張り切ったところでいいものが出るわけでもないのに、どうして人間は年の瀬になると必要以上に力んでしまうのか。今年の仕事は年内に終わらせてしまおうということなのかもしれないが、これは夏休みの最終日にあわてて宿題の作文を始める小学生に似ている。つまり日本人(もしくは人類一般)という動物が、根本的に問題を先送りにする性質を持ち合わせているからということか。

 そろそろ本格的に冬になってきて、例年通りテンションが落ち始めている。ぼくのテンションが底を打つのは二月下旬から三月上旬、春の足音が遠慮がちに近付き始める頃なのだが、これはそういうサイクルなのかそれとも単に冬眠しているだけなのか、その辺が自分ではよくわからない。ともあれそういう事情もあり、ぼくはぼくなりに忙しく過ごしていたりする。

 ちょっと考えるところがあって、要するに「人はなぜパソコンを使うか」ということなのだが、当然ながらこの答えは人によって異なるだろう。ぼくの場合はというと、PC-9801 から入ったこともあってまずゲーム(三国志やらシムシティやら)だった。以後、文章書き、音楽、プログラミングと、ちょうど趣味がパソコンとほどよく合致することもあって、機種こそ変わったものの今に至るまで連綿と使い続けている次第。ところが最近そうでない人が増えていて、つまりパソコンを使うのに目的を見出せないというのであるが、こういう人たちが世に言う初心者なのであろうなあ、と、これはまあ昨日の話ではあるけれど、風呂の中でハタと膝を打ったのであった。インターネットを利用したいというだけの理由であれ、何らかの目的を持ってパソコンを買い、そして曲がりなりにも使っている層は、初級者ではあるかもしれないが初心者では決してない。

 ぼくにしてみれば目的もないのにパソコンを買う人の気持ちがわからないのであるが(ちなみにぼくが PC-9801 を  買った  買ってもらったのは 単に触ってみたかったから なのだが)、家にあるんだからせっかくなら活用したい、という気持ちはよくわかる。だからパソコンを教えるというのは、技術や知識を伝えるだけではなくて、使う目的を探してあげるのが本意なんじゃないかと、これまた昨日の話なのだが、風呂の中でハタと膝を打ったのである。考えてみれば教育ってのはどんな分野であれ少なからずそういう性質を持っているべきなんだよね。

 とはいってもあまりその方面にのみ注力してしまうといかにも効率が悪い。この辺は結局バランス感覚ということになるのだろうけど、ア○バのような「パソコンといえば資格を」という方向性は、少なくとも初心者は求めていないと思うし、もはや教育ではないと思うのですよ。

 やれやれ、日記がこんなに長くなり始めたらいよいよ要注意なのである。