白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2004.4.29

 みどりの日である。平成に入ってから「天皇誕生日」から「みどりの日」に改称されたのは、昭和天皇が自然によく親しんだことにちなんだとされているが、最近思うに、これはどうもこじつけくさい。左にいる人に配慮して無難な名前にしたというのが真相のような気がしてならないのである。また、今日を「昭和の日」にしよう、という動きもあるそうで、今国会でもその法案が衆議院で審議中だそうだ。これはこれでアレなニオイがぷんぷんするのだが、こんなことにこだわるのもそれはそれで無意識のうちに何かしらの思想に縛られているからなのかもしれない。

 ちなみに今日は探検家の故植村直己氏が世界で初めて犬ゾリ単独行による北極点到達を成し遂げた日でもある(15へぇ)。

 また、我らが広島東洋カープが、悪夢のような四連敗から抜け出した記念すべき日でもある。わはははははは。や、これは失礼。

 ところでパァソナルコンピュータなる機械の扱いの巧さに関しては平均水準よりも若干上回っていると自負している白林檎であるが、テレビにうまく信号が伝わらないときにリモコンを振ったり叩いたりするクセが頑として抜けないのはどうしたことであろうか。そしてまた、左様なおざなりな対処で機能を取り戻すリモコンもまた、摩訶不思議というか何というか、大した機械であると思う。まあうちのリモコンの場合は電池の接触が悪いのが原因だろうと睨んでいるのだが、それはともかく叩かれても振られてもよく壊れないものだと感心しきりである。

 パソコンが一般人に家電感覚で使われるためには、せめてこれくらいの扱いやすさがなければならないだろうなぁ、とあらためて思った。考えてみれば携帯電話はそのような扱いを受けている。道具はやっぱり機能よりも使い勝手が優先されるべきであろう、と、プロジェクトXの深夜再放送を見てあらためてそう思った。

 というか、正直な話、タッチパネル液晶よりもページ式端末の方が見ていて面白かった。発券速度は多少犠牲にしてもいいから、またあれに戻らないもんかな。

2004.5.1

 さだまさしに『敗戦投手』という歌がある。マウンドを降りる永川投手の姿に、ぼくは思わずその歌詞を重ねていた。荒武者のような外見とは裏腹に、彼の発言はとても謙虚だ。今日の敗戦はファンにとってもカープ首脳陣にとっても手痛いものだったが、永川投手本人が最もつらい思いをしているだろう。

 言っておくが、白林檎ごときに同情されるようでは、プロとして失格である。中国新聞によれば──別に配達してもらっているわけではない、Web版のカープ情報の話である──ストッパー降格もありえるらしい。このままあえなく降格となるのかどうかは、神ならぬ山本監督のみぞ知るといったところだが、個人的には劇的な成長を遂げてもらいたいと思っている。

 アトピーの塩療法は、もうすぐ二袋目が終わろうとしている。汗ばむ季節になってきたためどうしても少し掻いてしまうが、それでも以前よりはマシになってきた気がする。肌が奇麗になる前に一度カサブタ状のものが出来るため、見た目は随分ガサガサであるが。

 塩水で体を洗っていると、宮澤賢治『注文の多い料理店』の主人公たちの気分をちょっとだけ味わう事が出来る。油でカラリと揚げたら白林檎の素揚げの出来上がりだなぁ、でも食うところがなくて不味いだろうなぁ、などと思ってニヤニヤしながら、毎日頭から塩水をかぶっている。

2004.5.5

 日曜日深夜から今晩まで、相方の田舎で過ごした。例のログハウスである。猫たちは慣れぬ様子でウロウロしていたが、人間は温泉に行ったり軽い山仕事をしたりと、概ね快適に過ごした。

 ところでぼくは以前携帯電話を持っていなかった、というか相方と一台を共用していたのだが、最近auの電話を買った。先月K.N.が大阪探訪をする際に連絡用にと買ったもので、最新機種である。最新機種であるが、ぼくは基本的にものぐさな人間なので、まだ方々へは連絡していない。何しろ実家にもつい二週間ほど前に連絡したばかりである。それもこちらから連絡したのではなく、たまたま電話がかかってきたのを幸いと番号を教えたのである。こういう気の長さは長所なのか短所なのか自分ではよくわからない。

 さてこの携帯電話は、パケット通信が携帯電話とは思えぬくらい速い。喜んでUSB通信ケーブルを買い、iBookと一緒に持ち歩いている。ところが、田舎では電波が届かぬのである。おかげでメールひとつ受け取るのにも難儀したが、インターネットから切り離されたことでかなりの気分転換になったから、ちょうど釣り合いがとれたとも言える。

 帰ってきてから、今日がこどもの日である事と、母の誕生日であることを思い出した。おめでとうございます。五月にはうちの家族の誕生日が集中していて、昔は何かの陰謀だろうかと思ったものである。想像するに、母は五月に特別な思い入れでもあるのだろう。これからしばらく、良い季節だ。

2004.5.6

 ぼんやりとPerlを書きながら過ごした。本当はPerl詩くらい作りたいところだが、出来ぬことをするとひどく疲れるのでそんなことはしないのである。連休の合間はのんびりと、午後の日差しでも眺めながらまったりするのが良い。

 最近リンク集に加えた妖精現実 フェアリアルというサイトは、その筋では有名どころのようだが、ぼくが知ったのは先日のWindows 2000のソース流出騒ぎのときだ。それ以来、ときどき見ている。あそこの文章は良い意味で価値観を破壊してくれる。ここでいう価値観は個人的なそれではなくて、社会通俗的な、換言すれば常識という奴である。あの鋭い論理展開は一朝一夕で身に付くようなものではない。管理人はいったいどういう人物なのだろう。流石に妖精だけあってその正体はようとして知れない。

 Cubasisのアップグレード通知が来た。Cubasisは開発を終了し、Cubase/seとかいうのになるらしい。そのスタートパックを半額で買う事が出来る。これならCubasisのファイルをそのままインポート出来るような雰囲気で、音楽の問題はあっけないほど簡単に解決した。素晴らしいタイミングでハガキを送ってきたメディアコミュニケーションとカメオインタラクティブに、それからいつの間にかユーザー登録をしてくれていた相方に乾杯。

2004.5.9

 ときどきNHKが気紛れに放送するのを除けば、大阪でカープの試合中継があるのは対阪神戦か対巨人戦のときくらいのもので、テレビで観戦できる日は実に少ない。その意味では讀売の強引さもなかなかありがたいものである。

 テレビで観戦していて驚いた事が二つあった。まず一つ目は野球とはまったく関係がない。日曜洋画劇場の予告での出来事なのだが、ジュラシックパークの三作目が存在していたとは知らず、びっくりしてもう少しで銀河高原ビールを吹き出すところであった。何考えてんだ、スピルバーグ。

 もうひとつは高橋由伸の応援歌が『ライディーン』だったことだ。『ライディーン』といえばひとつしかない。YMOの『ライディーン』である。パチンコ屋のBGMにも使われるくらい威勢の良い曲だが、演奏されているのがメロディだけ、それもトランペット二本という音楽的に寂しい構成だったもので、景気がいいんだか悪いんだかよくわからぬというテイタラクであった。高橋由伸の調子が悪かったのもきっとこのせいに違いない。五月に入って調子を上げてきたのは、大分耳が慣れてきて、意識の外に放り出せるようになったからだろう。

 ところで先日からテレビのリモコンが行方不明である。しかしながらちっとも困らない。テレビをほとんど見ないというと何となく健康なようであるが、その分Macにかじりついているので、少しも健康的ではない。また休眼日を作らなきゃなぁ。