白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2004.6.9

 六月に入った途端、日記が息も絶え絶えという状態になっているが、別に白林檎が病気をしているとか入院しているとかいう訳ではなく、書き記すに値する面白いことがなかなか起きないだけである。今日など夕方まで寝てしまった。実に十六時間の睡眠である。二日分である。気持ちもだらけようというものだ。ちょっと薬が効き過ぎたらしい。

 FreeBSDのパッチが出ているので、充てる。Mac OS Xのアップデータも何か出ていたので、充てる。Mac OS Xになってからセキュリティアップデートが増えたが、今回のはUNIXと共通の部分ではなく、Macであるが故に存在する欠陥である。こんなこと、autostart以来じゃなかろうか。やはり便利さと脆弱性は紙一重なのだなぁと思う。

 あきんどへ夕食をとりに行った帰路、相方に「blogって何?」と訊かれた。日記とどう違うのかを知りたかったらしい。とりあえず一貫したテーマを持っているかどうかがその違いではないかと答えておいたが、本当のところはよくわからない。しかし、コメントや関連リンクや検索などの機能が充実していればblogであるかというと、それは違う気がする。殻も重要だが中身がなければコンテンツは成り立たない。個人的にはやはりテーマ性がキーワードであるように思う。

 何かこう、また「それっぽい」言葉が独り歩きしていて、実に嫌な感じである。

2004.6.10

 ヘンなモノが出た。JIS配列なのにかな刻印のないHHK Lite2である。日本語入力支援用のキーも、独自のアイコンに置き換えられているそうだ。要望が多かったそうだが、よくもまあ本当に作る気になったものだ。…………欲しい_| ̄|○

 復刊ドットコムというサイトをご存知だろうか。廃刊の憂き目にあってしまった書籍を読者の力で復活させようという主旨のサイトである。例えばここに『ムシクイ白林檎』というくだらぬ三文エッセイ集があったとして、当然ながら廃刊になったとする。しかしどうしても読みたいという偉大な人物がいて、このサイトに復刊リクエストを出す。この人の他に賛同者が百人以上集まれば、復刊ドットコムが責任を持って版元と交渉をし、うまくいけば数量限定で復刻されるという寸法である。実際、ぼくも『マッキントッシュ物語』復刻版をここで買った事がある。

 この程デスクトップ・インタフェース・デザインのバイブルとも言える『Human Interface Guidelines』日本語版が復刻となった模様である。なぜバイブルなのかというと、この本にはMac OSのインタフェースの原理原則が全て規定されているからである。現在のGUIが多かれ少なかれMac OSの影響下にあるのはご承知の通り。故に、バイブルといっても過言ではないのである。

 などと知った風なことを書いたが、実はぼくも題名を知っているだけで、実際に読んだ事はない。何しろ古い古〜い本なのだ。…………欲しい_| ̄|○

 追記。買いました。本の方だけな。

2004.6.13

 今日は天川村へ水汲みに行ってきた。梅雨の合間の晴れ空はきれいに澄み渡り、太陽の光がさんさんと降り注いでいた。大阪では昨日の肌寒さが嘘のような暑さであったが、天川村に着くと、今度はその暑さが遠い国のものであるかのような涼しさであった。

 日曜日だけあって温泉客も多かったが、予期に反して水の汲める場所はそれほど混み合ってもいなかった。今回はポリタンク(念のため書いておくが本物のポリタンクである)五個分の水を車に積み、行楽帰りの車で渋滞気味の道路をてくてくと走って、さっき帰ってきたところである。二度目の訪問だからだろう、疲れはあまりない。

 ポリタンクといえばPower Mac G5の新機種が出た。最上位機種にはついに水冷が付いたそうである。そこまで熱くなるパソコンというのも環境にものすごく悪いような気がするのだが、それでも欲しくなってしまうのが人間という動物だ。ジョブズCEOの講演によればG5は一年以内に3GHzに到達する予定だったようだが、そこはまあPowerPCの常というか、例によって無理そうである。とはいっても500Mhzアップなのであるが。やはりGHzオーダーはCPUメーカーにとって鬼門であるといえる。

 ところで近鉄バッファローズとオリックスブルーウェーブを合併するかもしれないという、不景気極まりない話が出ているらしい。もし本当に合併するとなるとパ・リーグは五球団になってしまうのであって、これは少々都合が悪そうだ。第一、銀行じゃあるまいし、経営の問題だけでチームを合併するというのもおかしな話である。せめて身売りくらいで落ち着いてほしものだ。東北と四国にそれぞれ移転するだけでも、客足はかなり戻ると思うぞ。

2004.6.16

 今日放送のフジテレビ『トリビアの泉』に登場したエメラルドグリーンのゴキブリ、あれはちょっと夢に出てきそうである。ゴキブリというのは昆虫の中でも直翅目に属し、つまりバッタやカマキリなんかと同じ仲間に分類されている。だからぼくは、「緑色のゴキブリ」と聞いて、まずバッタが平べったくなったようなヤツを想像したのである。が、こいつは紛う方なきゴキブリであった。姿形から動き方まで、深夜の台所でカサカサと蠢いている連中と変わらないのである。いかに美しい色でもあれではダメだ。

 ところで最近は読書と呼べる行為をしていない。本は読んでいるが、読むというよりは参照しているのに近いため、読書のうちには入らないのである。これでは、知識は増えても教養は増えない。原因を考えてみるに、本屋へ足を運ぶ機会が減ったからであろう。昔は学校からの帰り道に本屋が十件近くあったから、ほぼ毎日無駄に本を物色していたものだが、最近は何か目的がないと本屋まで赴かない。目的があって本屋へ行く時は目的の本だけを買って済ませてしまう。これではダメだ。散歩がてら本屋まで通うようにすれば良いのであろうが。

2004.6.20

 このサイトについてにも書いている通り、ぼくはLinuxよりもFreeBSDが好きである。Mac OS Xの親戚だからというのも理由として無くもないが、それだけではない。Linuxよりも見通しが良いように思うからである。それから、インストーラが余計なものを勝手にインストールしないのも良い。

 まあ、Linuxは言うほど触った事がないので、正確に評価できているかどうかはわからないけれど。

 ぼくがFreeBSDを触り始めたのはここ二、三年くらいのことだから、当然訴訟騒ぎがあった当時の事はほとんど知らない。SCO騒ぎみたいなものだろうかと想像してみるが、シェアが減少するくらいだから、ちょっと規模が違ったのかもしれない。何にしても今こうしてFreeBSDを利用できるのは僥倖といえると思うし、開発コミュニティの中の人たちには感謝してもしきれないくらいだ。

 ところで、Linuxがここ数年で急激にシェアを伸ばしたのは、FreeBSDのシェアが減った事とは大して関わりがないように思う。もちろんFreeBSDのかわりに導入するという局面もあっただろうが、それが商用UNIXをも置き換える巨大なムーブメントに育っていったことは、FreeBSDのシェア減少だけでは説明がつかない。M.K.さんも指摘されていることだが、ぼくもLinux普及の起爆剤となったのは、RedHatをはじめとする各ディストリビュータの登場だと思う。Freeであるという点では条件が同じとはいえ、企業の経済活動というバックアップがあるのとないのとでは、市場の印象は随分違う。

 また、「FreeBSD」が単一のバリエーションしか存在しえないのに対し、Linuxディストリビューションは様々なセットを作成可能である。個人で使う分には前者の方がありがたいが、ディストリビュータが独自性を打ち出して競争を演じるには、後者の方が好都合だったろう。競争には常に分野全体の発展が伴う。発展すれば個人法人問わず参入者は増える。増えればさらに発展し、という、稀に見るほどの好循環だったのだと思う。

 もっとも、Linuxの正念場はここからだ。サーバ分野ではFreeBSDが着々とシェアを取り戻しつつあるというし(素晴らしい)、デスクトップ環境に関してはMacにもWindowsにも遠く及ばない。ソフトウェアは出揃ってきているのだが、いかんせんGUI環境がWindowsよりも使いにくい。これは致命的なことだ。

 とりあえずGnomeにしろKDEにしろ、WindowsのタコなGUIを真似するのはやめた方が良い。あんなもん真似たところで使いやすいものになるわけがないのである。