23 日は Apple WWDC の初日であるが、これはアメリカ西海岸時間での話。日本時間では今日が初日ということになる。スティーブ・ジョブズ CEO による基調講演では、Mac OS X 10.3 の概要が明らかになり、そして何と言っても Power Mac G5 が発表された。おかげでぼくの興奮は極限に達し、今日一日仕事にならなかった。
とりあえず iBook と PowerMac で iChat AV Public Beta を試してみる。もちろん演目は音声チャットである。ビデオでもいいのだが、いくらなんでも大仰なので、今日のところは音声チャットなのである。ところが、これがなかなかつながらない。最初はちゃんとつながったのだが、いざ別々の部屋に Mac を移し、音声チャットを試そうとしても、「○○は別の会議で使用中です」と表示されて接続が確立されない。
まあβだから仕方ないのかもしれないけど。早速フィードバックしようと思ったらアップルのサイトに接続が集中しているらしく、これまたなかなかつながらないので、続きは明日以降に持ち越し。
ところで DNS が生誕二十周年なのだそうだ。最近こういった技術のン周年記念というのをよく耳にするが、インターネットやその他のコンピュータ技術は、充分に枯れた技術に支えられているのだということを聞く度に実感させられる。先人は常に偉大だ。
眠りが浅かったせいか、すっきりとしない一日だった。こういうときは何もしないのが一番である。どうせ上手くいかないし。
ということで、DQ4 である。先日からちょこちょこと進めていて、今日はエンドール南西にある王家の墓で変化の杖を取るところまでいった。ここにははぐれメタルがわさわさと出てくる。当たり前のことだがファミコン版をプレイしているので (プレステ版もやったがどうも違うのだ)、こいつらには聖水が効く。しばらくレベル上げをするつもりである。
DQ4 ばかりやっていても飽きるので、少しだけ Mac に向かう。Perl を書いたら仕事のような気になるからそれは避け、Mac OS X の Apache に PHP を組み込んでしばし遊んでみた。ぼくは PHP4 というのを書いたことがないのだが、なるほど、流行るわけである。少しいじっただけの感想だが、C と Perl と Java の良いところだけを組み合わせたような言語仕様で、しかも組み込み関数も多いそうだから、それはそれは使いやすいことだろう。今後ほとんどの局面でぼくは Perl を使い続けるだろうけど、たまに PHP を使うのもいいかもしれないと思った。
朝一番の便で HHK Lite2 が PFU ダイレクトから届く。早速開けて、MacKit をインストールし、キートップも Macintosh 仕様に変えて接続してみた。ただ、ぼくは生粋の Mac 使いではないので、指の目印(っていうのか、これ)は D と K ではなく、ニューワールドや PC の 106 キーボードと同じ F と J の位置のままにしておいた。
さて、HHK Lite2 は実にいい感じである。ベージュマックの頃の純正キーボードの打ち心地と似ているが、もうちょっとこちらの方が快適だ。Happy Hacking の名の通り、使っていて楽というよりタイプするのが楽しいという感じである。タイピングをしたいだけのために、意味もなく「このサイトについて」のページを更新してしまったくらいである。
午後からは父の引越の手伝いに相方と共に和歌山へ。つい一年前に赴任してきたばかりだが、もう関東へ戻るとのこと。東京ではなく横浜だが、自宅からは通勤圏内と言える。もっとも、しばらくは近くにアパートを借りるようだ。
手伝いには母も来ていて、そのことは事前に知っていたから、片付けが終わったら皆で飲もうと酒を買っていくことにした。和歌山駅前の近鉄百貨店で、かねてから気になっていた銀河高原ビールを発見したので、これを買っていき、しばらく箱詰め作業などした後に広島名物ふぐみりんをつまみに乾杯する。添付されていた冊子は少々妙なノリだったが、ビール自体は流石に美味であった。普段あまり飲酒せずなかんずくビールにはほとんど手をつけないぼくが、喜んで手酌をしていたくらいである。多分これがビール本来のうまみなんだろう。
その後、何やら高級そうな寿司屋へ食事に行く。何というか筆舌に尽くしがたいほど美味だった。それにネタが厚く、大きくて、まったくこんな贅沢をしていいのかと思いながらも舌鼓を打ってきた。どうもごちそうさまでした。ここの女将さんにいただいた梅干やら、父が買っておいてくれた梅干やら、母の編んでくれたセーターやら、いろいろなおみやげを手に、先ほど帰宅したところである。
父は来週和歌山を発つ。単身赴任お疲れさま。
東風フォントが公開を停止した。何でも渡邊フォントがパクリだったと判明したためらしい。
これはオープンソースなものにとってはかなりの痛手で、特に Linux や FreeBSD など、自分で日本語フォントを持っていないフリーの OS にとっては痛恨の一撃クラスの打撃である(ごめんなさい、今リフレッシュのお供が DQ4 なもんで)。
OpenOffice.org でもこれはなかなか痛い出来事だ。しかし個人的には、Windows 環境でだけでも普及すれば勝利の第一段階であると言えると思っているから、危急存亡というほどのことではないと思っている。問題はやはりフリーの OS がどうするかだろう。
もちろん店でフォントを買ってきてインストールすれば良いだけの話なのだが、OS 本体が無償なだけに、どうしても損をしたような気分になってしまうだろう。RedHat などの Linux ディストリビュータは商用フォントをパッケージに含めて販売していたりするので、そういう商用ディストリビューションはいいかもしれないが、FreeBSD や Debian は困ってしまう。これはぼくの見識が狭いというだけのことなんだろうか。何だか無性に心配だ。
スラッシュドットでも話が出ていたり、先日の大阪オフでも話題になったことだが、やはりここはオープンソースソフトの導入をと叫んでいる行政が、ポンと予算を出してリコーあたりからフォントを買い上げ、フリーで公開するのが最上だ。くだらない消化予算を見直せばそれくらいの資金はすぐに捻出できるはずである。
もうひとつ、最近の懸念。何だか日本も特許ビジネスに侵食されつつあるようだ。本来社会の発展に寄与すべき制度を悪用する輩は、必ずやその報いを受けるであろう。でもその前に特許庁の役人ども、少しは先進技術の勉強をしなさい。どうも最近周知技術がどんどん特許登録されている気がしてならないぞ。来春から異議申し立てがなくなると聞くし、アメリカの二の舞いになる前になんとかしてほしいものである。
エスカルゴなるものを初めて食す。こいつは言うまでもなくカタツムリの一種であるので、その外観からサザエのような食感と風味を想像していたのだが、ずっと柔らかな肉であった。鳥のモモ肉と蛤を足して二で割ったような歯ごたえで、調理のせいか風味はあっさりとして貝特有の匂いがない。ぼくはなかなか気に入ったのだが、相方はいまいちだったようだ。食べた感じは許せるものの、どうしてもカタツムリがツノを出している情景が目に浮かび、素直に料理として楽しめないとのこと。
話は変わるが、いつの間にかアルプスから MD-5000 の Jaguar 対応ドライバが出ていたらしく、早速インストール。何故かエコブラックを選択できないのだが、OS X 10.1 時代のドライバと比べるとはるかに使いやすい。が、印刷ジョブがどうしてももたつく。好きなプリンタなので、アルプス様におかれてはますます頑張って改良していただきたいものである。