iMac G5が発表された。iMacには過去にもいろいろと驚かされてきたが、その度にぼくはこう思った、「こいつぁ、これまでで一等驚いたぜ!」──別に江戸っ子風である必要はどこにもないのであるが。
ともかく、今回の発表も非常に驚いた。何しろG5である。デザインが変わった事などよりもそっちの方がずっと重要なことである。G5搭載マシンが、シングルCPUでRAMも最大2GBしか積めないという制約があるとはいえ、16万ほどで購入できるのだ。これはちょっとした事件である。
アップルストア心斎橋がオープンし、新学期が始まった。アメリカでは9月は新年度である。新iMacの発表は当初6月の予定で、G5の供給不足で今月まで延期になったという経緯があるのだが、災い転じて福となすというか、実際このタイミングの方がマーケティング的には良いのではなかろうか。心斎橋のストアは新製品を一目見ようとさらに人が押し寄せるだろう。それに、新年度や新学期には、人は心機一転、新しい道具を使ってみたくなるものだからだ。
うちにも一台欲しいが──でもなあ、どうせ買うならPower Macの方がいいよなぁ……。でも、欲しいなぁ。悩ましい。
ガンダムボトルキャップに惹かれて、ダイエットしているわけでもないのにダイエットペプシツイストを四日で四本飲んだ白林檎である。このままいくと明日には五日で五本ということになりそうであったが、お目当ての∀ガンダムを今日の昼に引き当てたので、これで打ち止めである。
先日のアップルストア心斎橋(日本国内ではApple Retail Storeとはいわないらしい)のオープンはなかなか尋常ならざる騒ぎだったらしい。午前八時の時点で二千人以上並んでいたというから、世の中ヒマ人が多いものだとさすがにぼくも呆れ返ったが、ひとつ三万円の福袋が一瞬でなくなったという話を聞くと、呆れを通り越して恐れ入った。マニア魂ここに極まれり。
先日オリンピックのことを書いて以来、どうにも気になってしまい、生活リズムがおかしくなっている白林檎である。にもかかわらずシンクロナイズドスイミング日本代表のチームフリールーティーン演技を
見逃しましたが、何か? つーか真打ちは最後に持ってこいよ露西亜代表も日本の次すなわち前半に終わっていてこれも見逃しちまったし何考えてんだオリンピック委員会。
などと毒づいていても仕方がないので、再放送を狙う事にした。のは良いのだが、夕方にふとNHK総合を付けてみると驚いた事にその再放送をやっており、画面には露西亜の得点発表が映し出されていた。
……再放送もスルーかよ。まったく、困ったものである。
これで本格的に総集編を狙わなければならなくなった。今度こそきちんと番組表に印をつける所存。
そういえばApple Retail Storeの心斎橋店がオープンするのはもう明後日のことである。記念品や福袋が出るらしいから、きっとMacマニアでごった返すのだろう。ぼくだってMacマニアには違いないが、流石に徹夜までして限定品を手にするほどには熱をあげていないので、少し落ち着いたら様子見がてら入店してみる予定でいる。
Apple Retail Storeはなかなか面白い試みであると思う。世にPCヲタクの数は尽きないが、Macヲタクはそうそういないので、「とりあえずここへ行けば安心」的な場所が出来るのは、Macコミュニティ全体にとっても良い事だ。定期的に小さなソリューションセミナーも開催するようだし、Macを買ったもののやることがないという御仁も、とりあえずRetail Storeへ足を運べばやりたいことが見つかるという寸法で、まあそこまで上手く働くかどうかはともかくとして、「ニッチだが」「ブランド力のある」「パソコンメーカー」というアップルの立場から考えれば、これほどの上策はそうそうない。
とはいえ、価格面で他の販売店と競争できるのかという点については甚だ疑問である。何しろ心斎橋から二十分も歩けば日本橋電気街であるし、そこまで行かずとも千日前にはビックカメラがそびえ立っている。まさか直営店で二割三割当たり前商法はとらないだろうから、白林檎的予想ではかなりの客数を他店に食われてしまうはずだ。
もっとも、少なくともMacをはじめとするアップル製品が、以前よりもずっと人目を惹くようになるのは間違いない。そういう意味では、たとえ赤字経営であろうとも、心斎橋店には末長く頑張ってほしいものである。
仕事で北巽という土地へ行った。地下鉄千日前線の、終点よりひとつ手前の駅である。これは「きたたつみ」と読み、意味するところは巽という地の北部といった辺りであろうと思われるが、この語感からぼくはあるパスワードを思い出さざるを得ない。
ファミコン時代に発売された推理アドベンチャーゲームのひとつに『さんまの名探偵』というタイトルがある。
ググれば関連ページがいくらでも出てくるので詳しい説明はしないが、要旨だけでも書いておくと、桂文珍殺人事件の謎を明石家さんまが探偵となって調査するという、まあ一種の芸能人ゲーである。芸能人ゲーであるが、内容はしっかりしているので、コアなゲーマーでも楽しめる。というか、四角い頭を丸くするくらいの気合いを入れないと、クリアは難しい。
このゲームは、推理アドベンチャーという性格上、攻略には結構な時間を要する。従ってどうしても数日に分けてプレイする必要があるが、まだバッテリーバックアップカートリッジなど存在しなかった時代の事、コンティニューには古きよきパスワードが用いられていた。冒頭に書いたパスワードとは、『さんまの名探偵』のパスワードなのである。
パスワード方式のゲームは、初代ドラクエにしろ何にしろ、必ず「最強パスワード」なるものが出回ったものである。つまり、これを入力しさえすれば、攻略に全く時間を割いていないにもかかわらず、クリア直前から開始できる、というパスワードが、当時の日本中の小学生に広く出回ったのである。初代ドラクエを例にとれば「まるかつは やつはりせかいいちだつた のだよ」というパスワード(ドラクエでは「ふっかつのじゅもん」だが)を入力すれば、レベル20、装備品も所持金も最高値に近いという状態から開始できる。ただし名前は「4きね8」という発音不能なものだったりするが。
『さんまの名探偵』にももちろんこれに類するものがあった。それが件のパスワードで、そろそろいい加減にしろと思われている頃だろうから書く事にするが、「こかまのね たみみこた みねのかね みたたつみ」というのがそれである。何の事はない、最後の音節が北巽をホウフツとさせるというだけの話なのである。
そこ、石を投げないように。