まだ少し残っているが年内一杯保つかどうかわからなかったので、天川へ水を汲みに云ってきた。流石に寒い。今日は今冬一番の冷え込みだそうで、初めてセーターを引っ張り出して着たのであるが、それでも寒い。「季節感がないから」と称して冬でも半袖のシャツを愛着し、外出時にはウィンドブレーカーを着て済ましている相方も、流石に凍えそうにしていた。
帰途、相方が唐突に携帯電話を機種変更したいなどと言い出したので、水を家に置いたらその足でニノミヤへ。FOMAのPにするはずが、液晶の美しさに魅せられて、土壇場でSHに変更。最新機種であるからFelicaも付いているが、まあこれはほとんど使わないだろう。「普段持ってるケータイに、普段持ってるおサイフが一緒に。便利やん♪」などと宣伝されているが、何しろ普段からケータイを持ち歩かないどころか
どこに置いたかわからなくなることもしばしばあるくらいの超ライトユーザーには、i-mode Felicaなど無用の長物である。
手続きの待ち時間にフロアをフラフラしていて、ついでに空気清浄機を購入。こちらはナショナルである。ラジオCMで「除菌・イオン」の名言(これは実際に聞いてみないと面白さがわからぬ)で白林檎を笑いのどツボに嵌めてくれたシャープ製品も並んでいたが、相方が家電はナショナルに限るというし、何よりフィルタ交換が不要(水洗い出来るのである)というのと、アレルゲンと徹底的に戦うというコピーが気に入ったので、これにした。さらには、ぼくも一般的な家電製品はやはりナショナルに限ると思っている。面白みがないという人もいるが、家電は堅実で頑丈なのが一番だ。
同じ松下でもパナソニックになると途端に故障率が上がるのだから不思議なものである。まあそれだけ最先端の技術というのはデリケートなものなのであろう。
夕方、道路を歩いていると、一台のタクシーに呼び止められた。タクシーを呼び止めたことなら何度もあるが、タクシーに呼び止められるのは初めてのことである。ところが、その後にもっと信じ難いことが起きた。なんと道を尋ねられたのである。タクシーの運転手なんぞというのは特殊スキルで、たとえ網走から乗車したとしても「○○町の自宅まで」と言えばアイヨっと返事をする間もあらばこそ、威勢よく発進したかと思えばウトウトするかしないかのうちにふと気がつけば見慣れた町並み、そうそう、次の角を左。あ、ここでいいです。という程度のやりとりで済んでしまうほどに、彼らは道路には精通しているものと思っていたもので、意外といえばこれほど意外なことも他になかった。
聞けば梅田あたりからこの辺まで客を運んだのはいいが、梅田へ帰る道筋がわからず困っていたという。梅田までとなると不案内だが、阪神高速に乗ってしまえば何とかなるというから、別段急ぎの用事があるわけでもなし、いつも通る道順を話しておいた。あとは彼が無事に帰り着けたことを祈るばかりである。
夕食時に相方に「被告と被告人はどう違うのか」と訊かれたので、被告は民事で被告人は刑事であると通り一遍の説明をしたら、そんなことはわかっていると怒られた。そうではなく、何故民事では被告で、刑事になると被告人になるのか、その由来を知りたかったらしい。左様なことは聞いたこともないし、考えたこともない。疑問に思ったことすらないから、調べたことも一度もない。
とりあえず手近なところでググってみたりなどするが、やはり通り一遍のことしか書いておらず、この記事を書いている段階では由来に言及したページは見当たらなかった。そもそもこういう用語は、法に定められているから使っているという程度のことで、リンゴはリンゴ、ミカンはミカンと名前が付いているのと同様である。当然、法律用語にしろリンゴにしろミカンにしろ、故事来歴はあるはずだが、日常会話においてリンゴの語源に思いを馳せることが皆無に近いように、法律家や法律学生はいちいちそんなことを気にしないのである。
まあ、ひょっとしたら講義のときにちらっとでも触れられることがあるのかもしれないが、少なくともぼくは耳にした覚えがない。
とりあえずどちらがどちらなのかをきちんと覚えるという程度で良いのであれば、民事の原告・被告は単に裁判上の立場を指しているだけであるのに対して、刑事でいう被告人はいわば代名詞に近い用語であると考えておけば良かろう──もちろん被告人も立場を指す語なのであるが、刑事裁判は民事裁判と比べて登場人物が多く、「訴える側」「訴えられる側」程度の分類では逆にややこしくなってしまうので、用語の範囲を民事のものよりも限定しているように思われる。従って、より代名詞的性格が強まっていると考えられるのである。
とまあ、ごちゃごちゃと書いたが、あくまでこれは白林檎の見解に過ぎないので、あまり信用しない方がよろしい。
マスコミはこの辺をかなりテキトーに扱っており、善良な市民が混乱する原因となっている。刑事裁判にかけられている人間を指して○○被告などというのは不正確極まりないので、あれは止めた方が良い。自分たちの放送している情報は大して正確じゃありませんよ、と自ら吐露しているようなものだ。
本日、SCEIの期待の新星、
プレイステーションポータブル(PSP)が発売となった。携帯ゲーム機では圧倒的なシェアを誇る任天堂は、これに先駆けて
NINTENDO DSを出したが、これを追撃することになる。ちなみにプレステ系本体は、いずれも発売日付がゾロ目や連番に設定されていて、PSPもそれに倣った格好である。
当初、ぼくはPSPで、プレステやプレステ2のソフトが動くのだと思っていた。CMでは『みんなのゴルフ』のプレイ画面が流れていたし、商品コピーは「すべてのゲームを持ち歩こう」とかなんとかいうものだったし、そもそも名前が「プレイステーション」ポータブルだからだ。傑作や名作、佳作からクソゲーまで幅広いラインナップを誇るあのソフト資産が、このポータブル機で使えるとは、ソニーめなかなかやりおるわいと勝手に思っていたのであるが、とどのつまりこれらはすべてぼくの勝手な思い込みで、やはり専用ソフトしか動かないようである。
期待外れもいいところだ。
とはいうものの、もしFF7のリメイクPSP版なんてものが出たら、本体もろとも買ってしまいそうである。同時発売タイトルのほとんどがプレステ用ソフトの移植版である以上、プレステ向けに書かれたソフトは比較的容易に移植可能だと想像できるから、ありえない話ではない。加えて、折からのコンテンツ不足でFF7関連商品に頼りっきりの最近のスクエニなら、恥も外聞もなくやりかねないので、今から
期待に胸を躍らせて 戦々恐々としている。
でも、どちらかというとNINTENDO DSの方がほしいかな。(゜∀゜)ラヴィ!!
島田紳介メンバーが罰金の略式命令を受けたが、徒弟制度が色濃く残っているであろう芸人の世界では体罰など珍しくもなかろうと思っていたぼくには、ちょっと意外な事件であった。もっとも、それよりも彼の本名の方がぼくにとってはずっと意外だったわけだが。本名だと思ってたよ。
そろそろインフルエンザの季節だが、それよりも一足先にフィブリノゲンとか称する血液製剤に関するニュースが盛り上がっている。盛り上がっているなどと書いている場合ではなく、実を言うと白林檎的に他人事ではない。数年前に気胸をやって、手術してもらった某病院もリストに含まれているからだ。
もっとも、ぼくが手術を受けたのは1997年だから、それほど心配することもなさそうである。ぼくよりは母の方が可能性が高いのではないかと思っている。弟を産んだのがちょうど問題の期間に重なるからである。とりあえず一度検査を受けた方がいいのではないかと思った。
ちょっとした調べものをしに天王寺にある特許情報センターへ行った。ここには発明協会という
剣と魔法の世界が似合いそうな名称を持つ団体の大阪支部があり、ここの資料室を訪れたのである。
室内は名前ほどファンタジックな雰囲気ではなく、それどころかいかにも公共施設という風景であったが、そこに陣取っていた男たちは充分印象的であった。おそらく弁理士だろうと思うが、およそ十人あまりが判で押したようにスーツの上着を脱いで腕まくりをし、晴天だというのに無言で本のページをめくり続けていたのである。もちろん何か調べものをしているのだろうが、その速度からしてとてもそうとは思えない。ページを繰る音が規則的に、それもかなり速いテンポで、ただひたすら聞こえてくる。
無論ぼくには左様な出鱈目なことは出来ないので、コンピュータ検索を使う。Windowsの入った普通のパソコンも置いてあったが、メインらしきマシンではXが走っていた。ATOKも動いていたから、Linuxの類いであろう。Netscape 7も入っていたが、OpenOffice.orgが入っていたかどうかは確認できなかった。日本語入力環境がしっかりしているというだけで、随分と実用に近づいたように感じられて、妙に可笑しかった。