先日、あるFlashムービーを見ていたらどうしてもビートマニアを遊びたくなり、そのまま電器屋へ走ってプレステ用の専用コントローラとビートマニアのゲームディスクを買ってきた。これが思っていた以上に楽しかったので、今日また電器屋へ走り、アペンドディスクを三枚買った。
ビートマニアといえば音ゲーブームの立て役者だが、これのオリジナルがアーケードに並んだのはぼくが高校三年生の頃。渋谷で初めてプレイしたときには何と面白いゲームが出たものだろうと感動したものだ。これを人前でやるのは恥ずかしいという人もいるけれど、白林檎的にはこれを人前でやらずにどこでやるのだ、と思っていた。音楽系クラブに所属していたこともあるだろうが、何より自分のプレイにギャラリーが出来るのが面白かった。
時代は流れ、ビートマニアは2DXになった。これは7鍵盤になり、かつ収録曲がさらにマニアックになったことで、難易度が跳ね上がっている。さらにぼくが街角でこれをプレイすると相方が──出かけるときは大抵の場合二人なので──生暖かく見守りやがるので、おいそれとは遊べなくなってしまった。ビートマニア3という従来タイプの後継機もあるらしいのだが、ついぞ見かけたことがない。
そんなわけで数年来ビートマニアとはご無沙汰だったので、それはもう大喜びでプレイしているわけである。しかも、安い。専用コントローラは2DX用のものを買ったので新品価格だが、ゲームディスクやアペンドディスクは何年も前の中古品やら新古品やらであるから、ほとんど捨て値である。かつてアーケード版にン万円も注ぎ込んだことを思うと、良い時代になったなぁと実に感慨深い。
とりあえず初代と2nd Mix、3rd Mix、4th Mix、Gottamix2を手に入れたので、あとはGottamixと5th mix、6th CoreRemix、Clubmix、それとfeat. DCTも買おう。これだけかってもせいぜい3000円だ。ふはははははは。
日本代表、劇的な勝利。まあ劇的は劇的だが裏を返せば危なっかしいということなので、もうちょっと安定した試合運びを見せてくれると白林檎としてはとても助かる。
北朝鮮──韓国ではこの国を「北韓」と呼ぶらしい。一方、北朝鮮では韓国を「南朝鮮」と称するのだそうだ──の代表チームは、意外といっては何だが、なかなかの実力派である。いつぞやのオリンピックでは上位入賞を果たしたことがあったような気がする。これはちょっと記憶が曖昧なので当てにならないが、韓国に勝るとも劣らぬ力を持っていることは、今日の試合からも伺い知ることが出来る。日本は先制こそしたものの、ずっと押されっぱなしだった。
ぼくはちっとも知らなかったのだが、北朝鮮の選手でJリーグでプレイしている人がいるのだそうだ。上の方が何やらもめているから、ちょっと驚いた。万景峰号もつい最近まで新潟に入港していたし、いくつかの北朝鮮系資本も日本で繁盛していたりする。民間レベルでは案外仲良くしているようだ。国を憎んで人を憎まず、といったところか。
試合を観ていると、久しぶりに相方の友人のH.K.が来訪。数年ぶりに会ったが、元気そうだ。
冨樫義博『ハンター×ハンター』最新刊が発売されたので、購入。段々発売サイクルが長くなっているのは気のせいではないはずである。しかし、それも仕方のないことだ。ジャンプとコミックスの絵を見比べてみればわかる。冨樫さんはジャンプに入稿する時は下描きを持っていき、コミックスにするときにあらためてペン入れをしているからだ。連載が休みがちになるのも仕方がないし、コミックスの発売が遅れるのもこれまた仕方のないことなのである。
また、最近は『幽遊白書』の豪華装丁本の発売も重なっている。まさかこちらに筆を加えるようなことはしていないだろうが、表紙は描き下ろしイラストだから、やはり『ハンター×ハンター』の連載にも影響が出てくるはずだ。
冨樫義博先生におかれては、こうやって自分を無理矢理納得させている読者の胃に穴が空く前に、状況を何とか改善していただきたいものである。
つーか、とりあえずネットゲーやめれと言いたいのを我慢しているこちらの心情も考えてもらいたいものだ。
ゲームといえば『ハンター×ハンター』にはテレビゲームにヒントを得たと思われる状況や表現が多いが、21巻に収録されている話ではこれがさらに顕著である。冨樫さんがプライベートなどで「ああ、アバタールチューナーやったんですね」とか「ファイナルファンタジーでは5が一番好きでしょ」とか突っ込まれてやしないか心配だ。
ジャンプといえば和月さんの『武装錬金』の掲載順がヤバイとかいうことなので、ぼくもコミックスを買って応援しようかと思ったが(完結してから一気に揃えようと思っていたのである)、よく考えたらジャンプを毎週五冊ずつくらい買ってきて、アンケート葉書を出しまくった方がよほど効果がありそうだ。よってとりあえず様子を見ることに。
和月さんは『るろうに剣心』でデビューしていきなりブレイクしたが、その次のナントカいう西部劇マンガ(?)では打ち切りを食らっている。白林檎的にガンマンというのはあまり興味がなく、そのナントカいうマンガも「打ち切られた」という話題で初めて知ったくらいなのだが、『武装錬金』では初心に返って剣劇のようだから、ひそかに応援しているのだ。まあ、ひそかな応援などというものほど役に立たないものもないのであるが。
大寒波襲来である。カンパなら大歓迎だが寒波は大嫌いだ。天候に文句を言っても仕方がないのはわかっているが、嫌いだという感情だってどうにもしようがない。だって、寒いじゃないか。
夜、自動車のエンジンをかけた後でふと車外気温計を付けてみたら、零度であった。この気温計は大体において1度ほど誤差があるので、それを加味すると氷点下1度ということになる。なんともふざけた話である。
こういう寒い夜にはフロントガラスに霜が降りているものだが、今晩はそのようなことはなかった。ただ少し埃が付いていたので、ワイパーをかけようと何の気なしにウォッシャー液を吹きつけたところ、けしからぬことにガラスについたウォッシャー液がたちまち凍りついた。ワイパーをかけてもガリガリいうだけで、一向に視界が開けない。ぼくは憤慨し、降りていって──まだ発進せず駐車場での出来事だったので──フロントガラスを直接拭いてやろうかと思ったが、ドアを開けたところさっと寒風が吹き込み、ようやく暖まりかけていた車内が瞬時にして冷えきってしまったため、ワイパーに任せておとなしく待つことにした。人間、一時の感情に任せて行動してはいけない。さもないと風邪をひくなどの憂目にあう。
とはいえ、全国的にみればこの辺はかなりマシな部類に入るようだ。灘で玉突き事故が起きたり、福岡ですら吹雪いていたにも関わらず、朝こそ少し雪がちらついていたものの昼にはすっかり融けていた。
ジャストシステムが松下との裁判に負けて、一太郎と花子の販売差止命令をくらったそうである。一太郎にはPC-9801時代に大変な世話になったものだが、もはやATOKすら使っていない身としては、ほとんど他人事である。しかしながら優秀な国産ワープロが消えてしまうのは日本のIT業界にとって痛手以外の何物でもない。
松下も何を考えて左様な訴訟を起こしたのか知らないが、ここらで勘弁してやってほしいものである。
毎年しつこいようであるが、この時期はMacintoshの降誕祭シーズンである。1984年1月24日、スティーブ・ジョブズの今も変わらぬ得意げな笑みと共に、後にMacintosh 128Kとして知られるオリジナルMacが、大衆の前に姿を現したのだ。発表セレモニーや、一度だけしか流されなかったTVCMなど、今やほとんど伝説として語り継がれているMacintoshの誕生の瞬間である。もっとも、そのインパクトの割にはスペックがイマイチだったというオチも付いていた。その後、アップルはすぐにメモリを512KBに増強したモデルを発売している。
1984年といえばロス五輪のあった年で、ぼくがまだ六歳頃の話である。JRは国鉄であったが、一万円札が聖徳太子から福澤先生に変わったのはこの年だ。確か、中途半端に新しもの好きな父が、発売されたばかりのファミコンを買ってきたのもこの頃だ。CDはまだ出たか出ていないかの頃で、コンポといえばレコードとカセットテープ。ビデオデッキはそろそろ各家庭に普及していたかもしれない。
Macの発表劇は当然アメリカで行われたことで、ネット中継はおろか衛星放送すらなかった当時、日本のコンピュータマニアがその様子を知る術は皆無に等しかったことだろう。いくつかのマイコン雑誌が特集を組んだりなどしたらしく、情報自体は入ってきていたようなことは聞いたが、「なんかグラフィカルらしい」「なんか合成音声で自己紹介したらしい」といったことがいくら言葉を尽くして誌面になっていようとも、半信半疑だったのが当時のマイコン少年(謎)たちの正直な心境だったのではなかろうか。そして同時に激しい憧れをかきたてられたことだろう。
最近、この発表会の映像が、デジタル化されて公開された。スラドで話題になっていた。何でもずっとベータで(ベータというのが泣かせる)保存していた人がいて、何とかいう会社がそれを発掘し、デジタル化したのだそうである。当時マイコン少年だったとおぼしき人々が感動の涙にむせいでいた。
まがりなりにも林檎好きを自認している白林檎としても、これは見ないわけにはいかない。BitTorrentなんぞを初めて使い、この貴重な映像を鑑賞させてもらった。もうね、これはもう、Mac使いなら一度見ておいた方が良い。いかに宗教的と言われようと、自分の愛用するコンピュータの祖先が生まれた瞬間を、我と我が目で確かめることの感動は、筆にもキーボードにも尽くし難い。
英語サイトの上にBitTorrentが必要であるが、リアルプレーヤーがあればストリーミングでも見られるようだ。蝶ネクタイの似合わぬ、若き日のスティーブ・ジョブズを拝めるだけでも、この動画は一見の価値がある。是非に。