白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2005.3.23

 日記がいつまでも人権擁護法案仕様のままであると実にユーウツであるので、ここらで何か適当なネタを投下しておくことにする。

 最近、専用サーバを借りた。WebKeepersというところである。アメリカの会社であるにも関わらず日本語のページが用意されており、あまつさえユーザーサポートにも日本語が通るのはどうしたことかと思ったら、どうやらGMOが大幅に関与している模様である。GMOは色々な人に嫌われているが、ぼくは昔ここでバイトをしたこともあって、会社自体にはそれほど悪いイメージを持っていない。もっとも、サービス単位ではいろいろと言いたいことがあるのだが、それはまた別の機会に譲る。

 ぼくの知る限り専用サーバといえば月々安くて六万円、平均で十万円前後の料金をとられるサービスだったのだが、いつの間にやら価格破壊が進み、なんと年間13万円ほどで借りることが出来た。相場も変われば変わるものである。

 この専用サーバは何に使うかというと、主にWebサーバに使う。現在自ネットワークの中に置いてあるコンテンツをまとめてこちらに移行する予定である。外のネットワークを通るわけだから、当然FTPもSSL対応にしなければならない。

 コンテンツ自体の移行は比較的すんなりいった。ところがFTP on SSLがなかなかうまくいかない。いや、FTPデーモンの設定自体は別段難しいものでもないのだが、どういうわけだかNetFinder(というMacのFTPクライアント)からSSLで接続出来ない。

 念のためWindowsでナントカいうFTPクライアントを使い、FTPサーバにアクセスしてみるが、こちらはすんなりとSSLで通信出来る。やはり問題はNetFinderのようだ。

 NetFinderをSSL対応させるためにはOpenSSLLibというものをNetFinderの同階層に放り込むだけで良いのだが、これが何度やっても成功しない。同階層に移動出来ないという意味ではなく、NetFinderがSSLで通信してくれない、という意味である。その後もあっちに入れたりこっちに移したりしてみるのだが、やはりどうしてもうまくいかない。

 一晩悩み抜いた末、何となくOpenSSLLibのバージョンを確認してみたところ、0.9.4とある。あれ、ヘルプには0.9.5aを入れろと書いてなかったか? と確認したところ、まさにその通り。ダメ元で0.9.5aをダウンロードし、インストールしてみると、NetFinderのヤツめ何事もなかったかのようにSSLで通信を始めやがった。これが原因だったのである。

 これにて一件落着。それはそれとして、ダウンロードページで0.9.4の方が目立つようなレイアウトになっているのは、迷惑だから止めた方が良い。

2005.3.11

 今年の花粉飛散量は悲惨なほどだそうだが、ぼくはどうやら今年は花粉不感のままで済みそうである。去年の花粉症はどうやらインチキだったようだ。

 ところで、最近知ったのだが、人権擁護法案なるとんでもない法案が国会で審議されているらしい。あまつさえ、郵政民営化法案の裏に隠れて、するりと通過しかけたという。まことにもって言語道断な話である。

 人権擁護法と銘打ってはいるが、その実この法律は差別助長法であり、また言論弾圧を正当化するものだ。この法律が成立した場合、擁護される対象となるのは国民の人権ではなく、ある特定の枠内に位置する人たちの権利に限られる可能性が非常に高い。人権侵害を判定するためにナントカ委員会が設立されるのだそうだが、委員にはその「ある特定の枠内」に位置する人間が優先されて選ばれることになっているからである。

「ある特定の枠内」とは、現在いわゆる被差別民とされている人たちだ。被差別部落民、アジア系外国人などがこれに当たる。拡大解釈すれば犯罪加害者もここに含まれるのではないかという議論もある。

 もちろんいわれのない差別はなくなるべきであるし、差別によって生ずる人権侵害などは歴史の悪しき遺産に他ならない。しかし、だからといって、特定の人間だけに「人権侵害か、そうでないか」を判断させ、また出版差し止めや捜査令状なしの家宅捜索などのパワーを持たせたらどうなると思う。

 まず、そういった団体等への批判は無条件に検閲削除となるだろう。次にどうなるかといえば、報道や言論の一部人間による恣意的な統制が始まる。本来自由であるべき情報の世界に暗黒神を作ることになるのだ。同和利権どころの問題ではない。一体どこに目をつけて人権擁護法などと言っておるのか。こんなものに賛成している無能な国会議員どもは腹を切って死ぬべきだ。

 ちなみに、この件に関してマスコミはまったくあてにならない。当面マスコミには規制が及ばないような条項が付けられているからである。一般社会の言論統制が終わったら次は我が身だということをまったく理解していないからである。

 とりあえずこのブログを読んで、このろくでもない法案について知ってほしい。そして、首相官邸自民党などに意見を送ってほしい。第二の治安維持法を、絶対に成立させてはならない。

2005.3.7

 天気予報では今週から春めいてくるとのことであったが、今日などはまさに予報通り、春の陽気である。ついこの間まで二月で、つまり冬だったというのに、この頭がパァになりそうな陽気ときたら、一体どうしたことだろう。

 こういう日は仕事などほっぽり出して、河川敷で弁当を使った後に腹ばいに寝そべり、芝生を一本二本と数えるといったような過ごし方が出来ればなかなかに素敵な感じなのであるが、そうもいかないのが残念なところだ。どうも最近、忙しいのである。忙しいのは良いことだが、そしてこれまでにも何度も書いてきたことだが、依頼ってのはどうしてこんなに同時期に集まるんでしょうな。まあ、切りの良い日付を好む日本の風土ならではの現象ではあるのだろうけど。

 専用サーバを一軒借りようかと目論見中。安くなったもんである。

2005.2.28

 元アップルコンピュータ社員のジェフ・ラスキン氏が今日お亡くなりになったそうだ。世間ではスティーブ・ジョブズがMacの生みの親のように言われていて、まあ実際にMacを今の形に持っていったのは彼であるのだが、最初にMacの企画を立ち上げたのは何を隠そうラスキンなのである。

 もっとも、彼の考えていた"Macintosh"は、現在のそれとはまったく異なるものだった。そもそもグラフィカルなコンピュータですらなく、名機Apple ][の後を継がせるかのような、マイコン色の強いものだったという。Apple ][は名機ではあったがやはりマニアというか逸般人向けで、ラスキンはもっと一般人向けの、もっと手軽に扱えるフレンドリーなコンピュータを作ろうと、Macintoshの企画を立ち上げたのだった。

 いろいろあってラスキンはMacが世に出る前にアップルを退社している。その後、「いろいろ」の張本人であるところのジョブズが完成させたMacintoshは、ラスキンの当初考えていたものとはまったく違った製品になったが、しかし「誰もが手軽に扱えるコンピュータ」というコンセプトは立派に受け継がれていた。ラスキンは今に脈々と続くMacintoshの、まさに父親のような存在だったのである。

 Windowsに比べれば大分ユーザーフレンドリーであるとはいえ、年々肥大化の一途をたどるMac OSを、彼はどのような心境で見守っていたのだろうか。もちろん、高度に発達したMac OS Xは、ぼくのような人間には大変使い勝手が良い。しかし、初心者に対する配慮という点では、以前よりもむしろ劣っているように、ときどき思う。

 氏の冥福を心よりお祈り申し上げる。

2005.2.26

 CPUカードが届いたので、早速換装してみた。PowerPC G4 1.4GH、高速三次キャッシュ2MBを搭載の、Sonnet Technology製Encore/ST G4である。いや速い速い。思わずツノ付けて赤く塗装したくなるくらい速い。

 もっとも、システムバスとメモリが二世代ほど前の規格なので、足回りがネックになる操作は思った通り速度が出ない。まあこれは仕方のないことである。それでも体感で平均1.2倍ほどは速くなっているのだから、素直に喜ぶべきだろう。

 とはいえ、純粋にCPUの計算力が問われるような作業だと、流石にアップグレードの効果がてきめんに現れる。Flashムービーのエンコードとデコード、MP3エンコードなどでは、クロック数以上の差があるようにすら思える。Swift 3D(Flashで三次元なものを作るモノ)のレンダリングは二倍程度にしか速くならないが、まあ二倍でも大したものである。Shadeは明日にでも試してみよう。この辺の3D関係はやっぱりちゃんとしたグラフィックカードを挿さないと辛いかもしれないが。

 これであと三年は戦える。モトローラとソネットテクノロジーに、それからVintage Computer LLCに感謝。