白林檎ベースステーション

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白林檎的日常

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2003.12.27

 無為に一日を過ごした。つまり、ほとんどを寝て潰した。薬が随分と効き過ぎたような感じである。まあ仕方がない。起きてから、相方と来年の目標についてなど少ししゃべった。来年はなるべく自分たちの目標のために手を動かしたいね、などと話していた。あまり書くといろいろ差し障りがあるのでアレだが、要するに請負仕事以外の作業時間をなるべく長くとりたいということだ。

 今年最後の〆切がようやく終わった。作業自体は昨日の内に終わっていたのだが、公開作業を先刻やったところで、これをもって仕事納めである。やれやれ、一年間お疲れさま。昨年、ちょっとしたボーナス的案件があり、それによって売上が一昨年から大分増えた。今年の売上は昨年からそれほど増えていないが、減ってもいない。すなわちボーナス的案件がなくても同水準を保てたということであって、少しずつだが前に進んでいると実感できる一年だった。来年につながる話も既にいくつか動き始めているし、まずまずといったところか。

 ということで、久しぶりにゲームの話でも書く。ゲームキューブのソフトを新たに二本仕入れてきた。FFCC はラスボスがやたらと強く、しばらくレベル上げをしなければならないのだが、相方が「自分にもできる RPG が欲しい」と言いだしたので、ナムコの「バテン・カイトス」を買った。ついでにぼくも「マリオカート ダブルダッシュ」を買った。クリスマスにかこつけたご褒美といったところだ。マリオカートはスーファミの頃から好きなゲームなのだが、ゲームキューブ版のこれ、随分と進化している。グラフィックが綺麗であるのは当然として、ゲーム性が格段に進歩している辺り、流石は任天堂と言わざるを得ない。年末は野球をしたりレースをしたりして過ごすことであろう。

 バテン・カイトスの方は追って詳しく書こうと思うが、なかなか面白そうな感じだ。うなぎの蒲焼きを作れる ところとか。いや、もちろんストーリーも面白いんだけど、ナムコ的遊び心満載なのがぼくとしてはとても嬉しい。

2003.12.29

 昨日、某所の忘年会へ顔を出した。まず今後の打合せがあり、それから宴席という流れであると相方に聞いていたのだが、その割に集合時間が午後一時と妙に早い。行ってみれば、案の定大掃除の手伝いが待っていた。物を整理するのはそれほど苦にならない。ぼくの場合、やる気を出すまでが大変なのである。帰ったらうちの大掃除の続きもしなきゃなあと思った。

 忘年会では久しぶりに羽目を外した。それはもう、自分でも呆れるくらいの外れっぷりであった。久しぶりに大酒を喰らい、久しぶりにタバコなど吸ったもので、自動車で送ってもらう際に見事に乗り物酔いし、途中からは歩いて帰った。相方によれば、帰宅したらしたで大変な騒ぎだったらしい。この辺は記憶に一部欠落があるので、詳細は不明である。

 今日は昨日のアルコールを一日かけて抜いた。「宵越しの水飲みたさに酒を呑み」などというが、アルコールの解毒には緑茶の方が効能があるそうだ。どちらにしても水分を多量に摂取するのが宿酔い対策の基本である。しかる後、どんどん小便をするのも良いが、汗を流すのも良いとのこと。毛布をかぶってゴロゴロしていたら、寝間着がぐっしょりとするほど汗をかいていて、おかげで夕食の頃には頭痛もなくなっていた。

 起き出してみると、相方の父上の広島土産である牡蠣があった。オードヴル用に殻付きで売られている牡蠣は見たことがあるが、殻に「入ったままの」牡蠣を実際に触ったのは初めてである。あるページにはバターナイフでこじり開けるべしとあるが、そうそう巧く出来るものではない。結局相方の父上に全部開けてもらって、ひとつは焼き、ひとつは生で、残りは鍋に入れた。実に大ぶりな牡蠣で、この冬に食べた海産物の中では抜群に旨かった。感謝感激である。

 晩から相方がお節料理を作り始めている。ごまめを煎るのを手伝った。食卓に鍋物の後の卓上コンロがそのままになっていたので、それにフライパンを乗せ、猫(長女エル・二歳)が狙っているのを横目で見ながら煎っていたのだが、ふと目を離した隙にギャッと言う声がした。熱いフライパンに手が、もとい前足が触れたらしい。火傷するほどではなかったようだが、来年もこいつはこの調子なのかなぁと、ちょっと苦笑した。

2003.12.30

 YMO 関係のオフ会に顔を出してきた。オフ会といっても大規模なものではなく、四人でお好み焼きをつつくという、オフ会というより YMO 談義と言った方が近いくらいの、小規模なものであった。大規模なオフ会もわあわあと騒げて面白いものだが、小さなオフ会はとっくりと話が出来て、こちらもなかなか面白い。どちらかといえば、ぼくは後者の方が好きだ。

 今日の出席者は女性二名、男性二名という実に均衡の取れたものであった。といって、もちろん「出会い」を目的としたオフ会ではないので、年代はバラバラ、ただ YMO とその周辺ミュージシャンが好きであるというただ一点のみを共有するメンバーである。流石に YMO ファンの集まりだけあって、ぼくは一番年下、それもダントツの最年少であった。おかげで色々と面白い話を聴くことができ、大満足である。

 法善寺横町で夫婦善哉を食した後、大掃除をまだまだやり残していることもあって、中途で辞した。次は準備万端尽くして参加したいものである。

2003.12.31

 怒濤の勢いで大掃除を片付けた。やれば出来るもので、なんとか家中が片付いた。大掃除をして、お節も用意して(相方が)、新年を迎える準備は万端整った。……あ、鏡餅とかしめ縄とか買うの、忘れたな。まあいいや。冷凍庫に餅が大量に転がっているらしいので、これをどこかに積んでおけば良い。しめ縄はご勘弁被ろう。

 バタバタと掃除を片付けて、夕食はホテル日航大阪の中にあるカフェレストランで、ディナーバイキングを楽しんできた。流石にいい味を出していて、思わず食べ過ぎてしまった。見栄を張っても仕方がないから白状するが、自腹ではない。いや、自腹といえば自腹なのかもしれないが、少なくとも現金では支払っていない。相方の JAL カードのマイルがかなりたまったので、それを JAL 利用クーポンにしたのである。昨年。そう、引き替えたのは昨年なのだ。そのクーポンの利用期限が実に今日までだったので、大慌てで消費してきたというのが真相である。しかし、大晦日にお食事というのは意外に悪くない。一年が終わったねー、という、ちょっと清々しい気分になる。

 年越し蕎麦はどうするのかというと、年を越す頃に食すつもりだ。やれやれ、それじゃラジオでも聞きながらのんびりしよう。良いお年を。

2004.1.1

 謹賀新年。年が明けてからラジオで YMO 特番をやっていて、明け方までそれを聞いた後眠り、正午に起床。お節料理をつつきながら安穏と『じゃりん子チエ』を読んでいる。面白い。

 午後から道明寺天満宮まで初詣に出かけた。この神社は比較的近所にある。それでここに詣でようということになったのだが、どんなところかと相方に訊いてみたところが、甚だ要領を得ない。そもそも寺なのか神社なのかが判然としなかったのである。最初、相方は単に「道明寺さん」と言っていたので、ぼくはてっきり仏教寺院であると受け取った。ところがよく聞いてみると、祭られているのは学問の神様であるという。日本で学問の神様といえば天神菅原道真をおいて他にいないが、ぼくの知らないだけで仏教にもそういう御仏がいるのかと思い、尋ねてみたがやはり菅公であるという。妙だなと思っていると、相方がググって、道明寺というのは地名であって、寺院の号ではないことがわかった。きっと昔は道明寺という寺があったのだろうが、まあ紛らわしいと言えばこれほど紛らわしい社名もあるまい。

 幼い頃から熊野三山に親しんできた相方に言わせれば「小さな神社」であるが、道明寺天満宮は由緒も正しく、なかなか広い敷地を持つ。普段は静かで良い場所なのだろうが、流石に元日だけあって、もの凄い人出だった。何しろ敷地に入ってから賽銭箱の前まで絶え間なく人が並んでいる。鳥居にたどり着くまでに三十分を要し、参拝を終えるまでにはさらに三十分を要した。正月三が日だけは所蔵している数点の宝物(重文どころか国宝まである)を公開しているらしいのだが、とてもそれどころではなかった。来年はせめて二日か三日くらいに詣でて、是非その宝物とやらを眺めてみたいものである。