白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2004.8.10

 相方が使っているナナオの21インチCRTモニタがお亡くなりになった。多分、猛暑が原因であろう。

 この機会に液晶化を推進する事にした。ぼくのモニタは既に液晶になっているので、対象は相方のG4と、Windows 2000やFreeBSDを動かしているPCの二台である。とりあえずPCの方は高性能モニタを繋いでも意味がないので、ロジテックの安いモニタにあたりをつけて、日本橋へ出かけた。

 G4用のモニタは、当初シネマディスプレイを買う予定であった。液晶モニタの中では発色が最も落ち着いており、デザインをするにはシネマが良いらしいと聞いたからである。相方のG4はQuicksilverなので、最近のモデルなら大概繋がる。ところが、ハードウェア的には問題ないものの、ソフトウェア的には大いに問題があった。Mac OS X以降でなければ対応してない、というのである。相方はまだMac OS 9ユーザーだ。

 Used Macコーナーを見ていると、古い機種、すなわち22インチのシネマディスプレイもあり、これはMac OS 9でも問題なく使えるようだったが、古いだけあってバックライトが暗くなってしまっている。かといって、Mac OS Xに移行するとなるとAdobeのCSも一緒に買わねばならず、大変な出費である。

 結局、ぼくのと同じモニタ、ナナオのFlexscan L557を買うことにした。ADC-DVIコンバータはアップルの純正モニタ以外では動作確認が取れていないとのことだったが、これは別に何の問題もなく繋がった。いずれ相方の環境をMac OS Xに本格移行することになった暁には、CPUカードとCS、それからシネマディスプレイも買い、デュアルディスプレイの素晴らしい作業環境を構築するつもりである。

 問題は、その時期である。ぼくはUnixを使うために早々に移行してしまったが、相方の作業では、Mac OS 9で何の問題もない。となると、G5を買う時だろうか。……ものすごい出費になりそうな予感。

2004.8.12

 薬局にて、頭痛薬を選んでいるはずの相方が、笑いをこらえながら手招きをした。何事ならんとそちらへ近付き、相方の指さす先の棚を見て、合点がいった。イブ、ナロンエース、バファリンといった頭痛薬メジャーどころの並びに、バッサリンなる新顔が並んでいる。しかも、ご丁寧にバファリンと同じ成分などというコピーまで──棚に、ではあるが──付けられてある。実にこう、何というか、素薔薇シズム(©ヨダレ団長)に満ちあふれている。

 この薬、成分のみならず、パチもんの法則を見事に網羅しているので、一見の価値がある。むしろ見つけたら即購入すべきである。もちろんぼくは買った。ちなみにパチもんの法則というのは「1、パッケージが似ている / 2、名前が似ている / 3、英名の綴りだけは微妙に違う / 4、本家よりも安っぽい」という四つから成る。白林檎学派では、パチもんの法則の題材として、他にPolyStationなども研究している。

 バッサリンの場合、パチもん第四法則だけは条件を満たしておらず、つまり成分はきちんとしている。もっとも、価格はバファリンの半額近くである。考えようによっては大変なお買い得商品である。加えて話題の種にもなるというおトクっぷりだ。男性諸君におかれては、彼女が「頭が痛い」と言い出したときに備え、是非ともこの薬を箱ごと鞄に常備しておくことをお勧めする。パッケージを見ただけで頭痛などふっとんでいくほどのインパクトを与えられること必至である。

 さあ、ヒーローになろうではないか。ただし自己責任で。

2004.8.18

 法事で相方の田舎である南紀に数日間滞在した。昨年亡くなった相方の祖父の初盆供養で、これはつつがなく終わった。

 もうひとつ、盆の大きな行事として、花火大会がある。熊野では毎年、盆の時期になると、日本有数の規模の大花火大会が開催される。埠頭や海に浮かべた貨物船から花火を打ち上げ、それを海岸にずらりと並んで眺めるという形式のため、かなり迫力ある花火を楽しむ事が出来る。のであるが、海で開催という性格上、波が高いと即座に延期となる。熊野、新宮辺りは日本でも降雨量が多く、また太平洋であるために海が荒れやすいらしい。あまつさえ、この時期は台風が多く発生する。殊にぼくは花火運がないらしく、数年間通った挙句ことごとく台風で延期という有様で、観賞するのはようやく今年が初めての事である。

 花火は実に盛大で、感無量であった。演出も凝っており視覚的にももちろん楽しめるが、それ以上に音が良い。爆発音が磯の岩場に反響して、得も言われぬ音響を楽しめる。聞けば熊野大花火は昔から音花火と言われていたそうだ。このようにぼくが念願の大花火を楽しんでいると、一天にわかにかき曇り、冗談のような大雨が降ってきた。携帯電話や財布は相方の鞄に入れ、さらにビニール袋に包んだので無事であったが、人間は誰も彼もずぶぬれになってしまった。相変わらずぼくの花火運は低調のようだ。もっとも、おかげで辺りに漂っていた煙はすっかり晴れ、よりクリアな花火を観賞できた。

 ところで、バッサリンは案外メジャーな薬らしい。何しろ高校の教科書にも載っているくらいだそうで、せっかく『トリビアの泉』に投稿しようと思っていたのに、惜しいことをした。もっと見識を広めなければならないな。

2004.8.19

 意外とひきずるバッサリンネタであるが、事態は思わぬ方向に向かった。とりあえずM.K.さんの日記をご確認いただきたい。ベンゼン環なんぞという理系用語の出現に文系頭脳はたちまち拒否反応を示し、体系的な理解云々以前に混乱の様相を呈するが、少なくともバファリンとバッサリンの共通点については理解したつもりになれるし、M.K.さんの先日の日記エントリの意図も何となくではあるが察することが可能である。要するにこのエントリ理系ジョークだった、という……理解でいいのだろうか(自信ないのか)。

 ある人たちからオンライングリーティングカードを頂戴した。平生、かようなコミュニケーションサービスを小馬鹿にしている白林檎であるが、いざ頂いてみると嬉しく、小躍りして喜んだ上、相方を呼んで三回ほど続けて見た。もちろん、返事もグリーティングカードで送った。これまた、自分では意外なほどに、楽しい作業であった。

 こんなところで交友の狭さを暴露してどうするんだという声が聞こえてきそうだが、ぼくの友達にオンライングリーティングカードを利用する人が皆無に等しいというだけで、交友範囲が狭いわけではない。ぼくを含め「普通のメールでいいじゃん」という人間が多数を占め、またその大半がグリーティングカードというサービスを利用した事がないか、初期の同様のサービスを使って絶望しているかのどちらかであると思われる──最近のカードは実に高機能になっていて驚いたくらいである。大袈裟なようだが、ぼくはここに、もうひとつのデジタルデバイドを見た。

 もっとも、このようないわばインターネット上の世代間断絶は、あちこちに存在する。ごく初期からのユーザーは電子メールのサブジェクトに多バイト文字を使うのが信じられないだろうし、その次の世代はニューズグループと最近のMLの現状とを比べてやきもきしている。テレホ世代までは巨大な添付ファイルやHTMLメールに苦い顔をするが、さらに若い世代になるとそんなことは気にならず、むしろHTMLメールを喜ぶ傾向にあるようだ。

 気がつけばぼくもやや時代遅れな側に所属しかけている。注意しないとこのままオンライン小言幸兵衛になってしまいそうだ。本業なんだし、インターネットのトレンドくらいはもうちょっと追いかけることにしよう。これからはblogという言葉もスキキライせずに使うことにします。

2004.8.21

 日記中でちっとも触れていないためにひょっとして白林檎はオリンピックに興味がないのではないかと思われていそうだが、別にそんなことはない。しかしながら、HDDレコーダのCMではないが「アテネの昼は日本の真夜中」という状況にあって、なぜ皆そんなにオリンピックで盛り上がれるのかをいぶかしく思ってはいる。眠くないんですか。

 そんな白林檎だが、女子シンクロナイズドスイミングだけはちょっと興味がある。以前NHKでシンクロの特集をやっていたのを見たからだ。何でも今回のプログラムには阿波踊りの要素を取り入れたそうで、肝心の映像は流してくれなかったものの、音楽を聞く限りではかなり勇ましく、格好良さそうなのである。とはいえ日程も時間帯も全くチェックしていないから、見逃す可能性は非常に高い。まあそうなったらそうなったで、総集編でチェックすれば良いだけのことだ。

 こんなんで本当に興味があるのかと思われた皆さん。あるんですよ、あるんです。本当だってば。