白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2004.10.27

 iPodの新しいバージョンが出た。

 ひとつは、写真も扱えるiPod Photo。画像を扱えるようになったことで、可能性がぐんと広がった。もちろんこれまでもリムーバブルストレージとして使えたiPodだけれども、単体で画像を表示したり、AV出力が標準で可能になったというのが画期的なのである。

 スラドでは早速「大量の地図を入れておけば有用っぽい」という意見が出されていたが、ぼくもまったく同感である。プレゼンにも使えそうだ、という意見もあった。これも同感。普通なところでは、撮りためた猫とか子供とかの写真のスライドショウを訪問先のテレビで上映という、ちょっと退屈な使い方も考えられるが、手ブレのない分、ホームビデオよりはずっとマシであろう。

 少なくとも結婚披露宴などで「思ひ出」といった類いのスライドショウ・ビデオを上映するのに、わざわざビデオを作る必要がなくなったことは、若いカップルにとって朗報であると言って良い。まあ、ビデオ屋の仕事は確実に減るだろうけどな。

 後は実物を見て、液晶の具合などを確かめ、それから風評に注意を払い、変な不具合がなさそうなら、今度こそぼくは買うだろう。

 しかし、実はもうひとつの方、つまりiPod U2 Special Editionの方が欲しい。黒いケースに赤いホイールというちょっとナチっぽいデザインだが(とりあえず黒ポッドと呼ぶことにした)、別にそれを意識したわけではなく、U2のニューアルバムをイメージしたカラーリングなのだそうである。

 iPodの新しいプロモクリップとあいまって、これはものすごくファン心理を刺激する製品である。ぼくなどはU2をそこまで熱愛してはいないからマシだが、二十年間常にU2の音楽を聴いてきたような人たちにはタマラン商品だろうと思う。さらに、これと併せて、iTMSではU2の全曲ボックス(CDにすると30枚分だそうだ)もリリースするとか。林檎会社もうまいことを思いついたものだ。

 賭けてもいいが、この戦略はU2だけでは終わらないだろう。つまり黒ポッドの販売は半年くらいで終了し、次はオアシス、その次の半年間は……とそこまで頻繁ではないにしても、きっと左様なタイアップ商品を出してくるはずだ。iPodとiTMSの優位はしばらく続きそうな予感である。

 両方買っちゃおうかなー。とか。困った。。。_| ̄|○

2004.11.1

 68k MacでMac OS X 10.3を起動した人がいるそうである。PantherはG3以上が必須環境なので、実際にはまずLinuxを起動し、その上でPowerPCのエミュレータであるPearPCを動かし、その上でPantherをbootという手順らしいが、これでいくと、OSの起動完了までに一週間かかるのだそうで、これはもうアッパレというより他にない。こういうバカな実験をする人は愛すべき存在である。

 ぼくのPower MacはPantherの起動完了までにおよそ一分強かかるのだが、上記の環境と比較すると、単純計算で約壱萬倍ほど速いということになる。これは現在のコンピュータが格段に進歩したことを示す一方で、それだけ速くなったコンピュータでも起動に一分もかかるほど、システムが肥大化したことをも示している。何しろ68k Macの時代、システムは20秒もあれば起動したのだ。

 もちろん、当時と現在とを、ただシステムのサイズだけで比べるのは愚かなことである。何しろ漢字TalkとMac OS Xでは、その性能差は比較にすらならない。使いやすさも、ある面では低下したが、全体的には向上したといって良い。そうはいっても、使い始められるまでにこんなに時間がかかるようでは、「家電的コンピュータ」などは冗談にすらなるまい。これはMacだろうがWindowsだろうが同じことだろう。

 とりあえずもうちょっと起動時間短縮できないかなぁ。そろそろCPUアップグレードカード、買おうかなぁ(結局それか)。

2004.11.7

 ラトックの外付けリムーバブルケースを買ってきた。FR-DK2という製品で、型番から類推できるようにIDEのHDDを二台搭載できる。さらにはFireWire接続であるため、ホットスワップも可能という優れ物だ。余談だがぼくはラトックのリムーバブルソリューションをやたらと愛しており、うちにはリムーバブルケースだけで五台、交換ケースに至っては十個弱も転がっている。転がっているだけでなく、全部きっちりと活用している。まことにもって、これは素晴らしい製品であると思う。

 ラトックの宣伝はともかく、今回これを買ってきたのは、ファイルサーバの環境を移行するためであった。すなわちMac OS XでミラーリングのソフトウェアRAIDにするという計画である。サーバOSは別にMac OS X Serverのままでも構わなかったのだが、もはやメンテナンスすらされていない古いバージョンであることから、クライアント版のMac OS X 10.3で構築することにした。

 データの移行は時間こそかかるがそれほど大変な作業でもない。うちではファイルサーバで情報共有用の内部サイトも立ち上げており、ここで使っているMySQLのインストールに若干手間取ったが、それほど苦労もなく完了。あとはクライアントの接続確認だけである。ここで一息ついて、盛りそばを二人前ほど平らげる。

 ところが、ここで安心してはならなかったのだ。何と驚いたことに、Mac OS Xの「パーソナルファイル共有」は、デフォルトでは起動ボリュームしかマウントさせてくれないのである。他に同時接続クライアント数が10台までに制限されているなど、Server版とはマイクロソフトばりのセコい差別化をはかっているが、まあこれは実害がないから許せるとして、他のボリュームをマウントさせてくれないとは何たることか。これは明らかにMac OS 9から後退している部分といって良い。

 とはいえ、Mac OS Xは一皮むけばUnixなのであるから、何か適当な設定ファイルをいじくれば何とかなりそうである。UnixというよりはOPENSTEPだから、この場合はNetInfoか。左様に当たりをつけてGoogle様にお伺いを立てたところ、案の定、制限の解除方法があった。制限解除というよりは、普通の手段では設定できない項目をNetInfo Managerでhogeって設定するという手順なのであるが、何はともあれざまぁ見やがれという気持ちで胸が一杯になった。これだからシステムいじりはやめられないのだ。

 ちなみにSharePointsという、GUIの設定ツール──あ、NetInfo ManagerもGUIか。ともかく、よりユーザーフレンドリーなツールもあるので、Mac的な手法を好む向きにはこちらが適しているであろう。

 本当は、こんなツールを使わなくても、またServer版を買わなくとも、デフォルトで好きなボリュームを好きなだけ共有出来る方が、精神衛生上ずっと良いんだけどな。システムファイルは仕方がないにしても、自分の資源が自分の思いのままにならないなど、Macの精神に反している。Tigerでは直しておくこと。

2004.11.8

 ウィキペディアの姉妹プロジェクトで、ウィクショナリーというのも最近──でもないのかもしれないが──出来たようだ。面白そうだからこっちにも関わることにした。

 ぼくはフジテレビ系『トリビアの泉』が好きで、時間のある時には欠かさず見ている。時間のある時に、と限っている段で既に「欠かさず」とは言わないのかもしれないが、ほとんどテレビ番組を見ないぼくにとっては、念頭にあるだけでも充分「欠かさず」の範疇に入る。他に『タモリ倶楽部』なども該当するが、以前にも書いたから重複は避ける。

 とにかく『トリビアの泉』が好きでよく見ているのだが、見ているのみならず、恥ずかしながらときどきネタも投稿している。そして、これまた恥ずかしいことに、一度も採用されたことがない。そうかぁ、みんな知ってるのかぁ、それとも既出なのかなぁ。などと思っていると翌週似たようなネタが披露されたりもするので、書き方の問題なのか、あるいはぼくが言うと信用されないのかもしれない。

 ネタを投稿するというのはつまりウンチクを垂れたがる癖があるので、ウィキペディアにしろウィクショナリーにしろ、自分の知識を公の場に記述して、それを大勢が参照してくれるというのは、得も言われず嬉しい。自分の書いたものを誰かが加筆訂正し、あるいは誤字を修正し、またぼくが他の記事でその役割を担ったりなどして、色々な記事が育っていくのを観察するのも、実に楽しいことなのである。

 FreeBSD 5.3RELEASEが出た。ついに5-STABLEである。でも、しばらく様子見。

2004.11.16

 Webサーバの移行完了。ただいま動作のテスト中である。あーあー。どうだろ。大丈夫かな。本番のサーバでぶっつけでテストするなとか言われそうであるが、何を言われたって、

 (∩ ゜д゜)アーアーきこえなーい。

 冗談である。まさかいきなりつなげたりはしない。ちゃんとテスト済みで実戦投入してあるので、誤解の無きよう。

 何年かぶりにクロスワードパズルの雑誌を買ってきた。ぼくはもともとクロスワードパズルなどの類が好きなのだが、こういう雑誌を買ったのは、今回を除けば高校生のときの一回だけである。三年生の冬、部活の仲間内で一週間だけクロスワードパズルが流行ったことがあった。各人で雑誌を買ってきて、練習の休み時間になるとおもむろに解き始めたり、練習後の夜の教室で、何人かで頭を寄せて巨大なパズルを解いたこともあった。

 流行が何故突然始まり、一週間しか続かなかったのか、当時はよくわからなかった。実のところ、今もよくわからない。おそらくインフルエンザみたいなもので、そのウィルスが大して強くなかったのだろう。

 そんなことを思い出しながら物凄い勢いでパズルを解いていると、ふと見ると相方が横で膨れている。共同で解きたくなるくらい大きなパズルでもない限り、こういうものはどうしても一人で没頭してしまうので、相手にされないのが不満らしい。

 ペンを置いて、ああそうか、と合点がいった。道理で高校時代に一週間しか流行らなかったわけである。