白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2006.1.3

 橿原神宮へ初詣。寺社仏閣には不自由しない土地ではあるが、去年行ってみて建物のたたずまいが気に入ったので、今年も神武天皇のご機嫌をお伺いすることにした。もっとも、神宮の隣にある「神武天皇陵」に、神武天皇は埋葬されていない。実在すら疑わしいのだから当然だ。

 何やら罰当たりなことを書いているが、実をいうとぼくは神社が大好きで、三千円の守護矢を頂いてホクホクだったりする。今年一年、良い歳でありますように。

2006.1.15

 食卓に熊が出た。なかなか口にする機会のない食材である。それどころか熊肉が食べられるとということを、ぼくは今日の今日まで知らなかった。熊の手が漢方薬だか何だかになるのは聞いたことがあるのだが。

 相方もどうやって料理したものか見当もつかなかったようで、どういう料理になら使えるかどうか確かめるために、とりあえず薄く切って、焼いて食べてみたそうだ。すると意外にクセのない味で、牛肉のような感じだったらしい。しかしとても硬い肉なので、ビーフシチューのルーを買ってきて数時間ほど煮込み、シチューにすることになった。すなわち熊シチューである。シュールな響きだ。

 名前こそシュールな響きだが、確かに牛肉とほとんど変わらない食感だった。牛スネを使ったシチューと熊シチューを一緒に出されて判別しろと言われても、多分無理だろう。この分なら牛スジ代わりに使っても良さそうである。おでんとか、ネギ焼きとか。熊丼……は、ちょっと無理だろうな。

2006.1.24

 一月から随分と騒がしいものである。こう立て続けに事件があると何だかひとつひとつの事柄がどうでもよくなってしまいそうだが、ヒューザーといい東証といい楽天といい牛といいライブドアといいヤマハといい、どれもこれも看過しようにも難しいものばかりであるから、当分は新聞もネタに事欠かぬことだろう。

 個人的に堀江さんはイケニエにされたと思っているので、その点では彼に対する同情を禁じ得ない。しかしながら決算の粉飾などなど、やることはやっているらしいので、その分だけは罪を償わなければなるまい。而して、左様な結論でライブドア事件の幕は降ろされるべきである。真に糾弾されるべき人間は、うまく隠れたつもりで、今頃はストーブにでも当たっているに違いないからだ。

 ところで、映画『スウィングガールズ』を観た。そしてひとつの真理を得た。すべての人間は二種類に分けられるということである。すなわち、スウィングガールズにハマる者とハマらぬ者である。ぼくは前者で、しかしハマったどころの騒ぎではなく、レンタルした翌日にアマゾンでスペシャルエディションのDVDとサントラを注文したくらいのハマりようである。人はかような行為を愚行と呼ぶが、それが何だ。今更スウィングガールズかよと嘲笑する者もいるだろうが、その嘲りは甘んじて受けよう。ぼく自身、もっと早く観たかったと思ったくらいだからである。

 学生時代には、誰しも閉塞感を多かれ少なかれ感じるものだ。もし学生社会の中に在る自分の場所が普通より少し広かったとしても、上方には必ず天井があって、周りには壁が屹立している。その小さな世界の真ん中に座っていると、時としてどうしようもない空虚感に呵まされる。

 放課後というのは、その虚ろな空間を少しずつ埋めるための時間ではなかったろうか。この映画はそんな学生時代の景色を見事に表現している。

 DVDは明日辺り届く予定である。届いたら、早速鑑賞する予定。これで、えーと、何回目の鑑賞になるか忘れたが、とにかく楽しみでならない。

2006.2.2

 夕方、猫にカリカリをあげていたら、一匹足りないことに気付き、それからは上を下への中騒ぎであった。大騒ぎまではいかなかったもののちょっとした騒ぎでは収まらなかった、という意味である。散々探し回った挙句、タンスの引き出しで寝ているところを発見した。本人、というか本猫は、至って涼しい顔をしている。ヤレヤレである。

 そういえば『動物のお医者さん』でも猫が隠れる話があった。ハムテルの家のミケが隠れるのである。猫はとにかく小さいところへ入りたがるという描写があって、そうそう、食器棚とかに入るよね。タンスにも入るなぁ。などと読んだ当時は笑っていたのだが、人間、慌てるとそんな小さな記憶などはどこかへ行ってしまうようだ。

 iTunes Music Storeに中島みゆきが全曲入ったので、思わずアルバムを一枚と、それには収録されていない一曲を購入。最近iTMSにいくら使ったかわからない。曲のダウンロードショップがここまで魅力的だとは思わなかった。ぼくが破産したらアップルのせいだと思って良い。

2006.2.12

 今朝、所在なげにテレビのチャンネルを回していたら、戦隊モノをやっていた。懐かしいなぁ、まだやってるんだなぁ、こんなに朝早くから放送してたっけなぁなどと思いながら、つれづれなるままに眺めていたのだが、どうも様子がおかしい。戦隊モノなのに魔法が大活躍という、お子様向けSFと魔法ファンタジーがマッチしてしまった微妙なテイスト。

 しかも隊員がやたらと多い。と思ったら、その中の五人は兄妹で、さらに二人は彼らの両親であるらしいことが判明。

 どこの特番だ、それは。

 どうやら家族愛がテーマであるような雰囲気だから(三分間しか見ていないので違うかもしれないが)そういう設定にしているのだろうが、いくら何でも無茶というか、何というか。科学戦隊の流れを組む作品に家族愛と魔法を融合するという際どいほどに斬新な企画が、重役会議を通過したのが不思議でならない。よほどプレゼンの上手いスタッフが発案者の中にいるのだろう。その力量には正直感服せざるを得ないが、そういう能力はもっと有効に活用してほしいものである。

 ちなみに、今日で最終回だったようだ。あまりにアレなので打ち切られたのかと思ったが、ちょうど一年くらいは放映していた模様である。ぼくには電波が強過ぎたらしく頭が痛くなったが(いろんな意味で)、一年も続いたということは、それなりに人気があったのだろう。テレビ視聴者は案外懐が広いものだと思った。