2002.8.5
今日から住基ネットが稼働しているそうだが、予想通りというかいつも通りというか、あちこちでトラブルが相次いでいるとか。全国各地で非難囂々、いったい何のメリットがあるんだろうという論調が日本列島を席巻しているそうである。マスコミによれば。
随分前からぼくは、特に民放の「報道に対する姿勢」について疑問に思っているのだが、どうしてこう民放の報道番組というのは視聴者に自分たちの意見を押しつけようとするんだろう。アナウンサーは黙ってニュースをしゃべっておればよいのだ。無理か。とにかくニュース番組には視聴者を煽る性質なんて不要なはずだ。
アナウンサーが自分の意見を云々するのは、つまり自分をアナウンサーではなくニュースキャスターであると思っているからなのだろう。まあそれならそれで構わないんだけど、もうちょっと考えた発言をしてくれないかなぁ。テレビって影響力が強いんだから。
件の住基ネットだが、ぼくは大いに賛成である。もちろん個人情報保護法などの関連法案の成立は急がなきゃならないだろうけど、住民情報が全国規模でネットワーク化されるのはすばらしいことだと思う。確かにぼくが北海道へ旅行したときに突然住民票が必要になるというシチュエーションは想像できないが、例えば引越のあとの書類処理が少しでもスムーズになるのは良いことだ。それに、カードで自分の住民票などを好きなときに自治体の施設のコンピューターか何かで引き出せたら、これまた便利に違いない。愛想の悪い市役所職員と顔を合わせなくて済むし、5時までに市役所へ駆け込む必要もない。
IC カードが出たら身分証明書代わりにも使えそうだし、さらには保険証やら免許証やらといった証明書類がそこに統合される可能性もあるんじゃないだろうか。そうなるとぼくの財布の中も随分とすっきりするから、これは是非とも実現してほしいものだ。
こんな風に考えるのはぼくがデジタルデータに比較的馴染みがあるからなんだろうか。あ、単にアマノジャクだからか(笑)。
大体、どいつもこいつも揃いも揃って個人情報という言葉に過敏になっていると思うがどうか。言うまでもなく既にありとあらゆる名簿があちこちで取り引きされている。それくらい、毎日飽きもせず送られてくる DM の数を見れば気が付きそうなもんだ。確かに住民情報を扱う職員には相当の倫理観が求められるだろうが、状況としては現在とそれほど変わらないんじゃないかと思う。
というか、これを機に公務員削減→公費削減→減税という流れに持っていくべきじゃないですか、小泉さん。いくらなんでも無理だろうか。無理だろうなぁ。どうせなら公務員の終身雇用の構造も改革して欲しいところだが。そうすれば少しは役人根性も抜けて、公共サービスの質も向上し、ってちょっと話が飛躍しすぎた。
まあぶっちゃけた話、銀行や郵便局の ATM とかクレジットカードだって、似たようなもんだと思うんだけど。