2002.10.4
冨樫義博『ハンター×ハンター』と、けらえいこ『あたしンち』のそれぞれ最新刊を購入。ゲットという言葉はあえて使わない。恥ずかしいから。
『あたしンち』はすぐに読む。いつもながら笑わせてくれる。けらさんのファンは、読売新聞購買層を中心に結構いると思うので説明は省くけど、この人はぼくたちが食卓の話題にするような日常をうまくとらえて誇張するのが本当に巧い。家庭ギャグの王道といえば日本一の長寿番組サザエさんだが、それと同系統でありながら全く毛色の異なるテイストになっている。
長寿番組の性というか、サザエさんはもはやギャグに破壊力がない。もともとはかなり毒のある漫画だったのに、いつの間にかほのぼのが売り物になってしまった。ついでに言っておくとドラえもんにも同じ傾向があって、ドラえもん世代のぼくとしては少し悲しいような気もするが、まあそれはともかくとして。
けらさんのギャグには毒こそないものの、かなり鋭い。あからさまに書いているか、あるいはあからさまに見えるように描いている。核家族であるという家族構成とか、主人公の視点が比較的ぼくの年齢に近いことも含めて、それこそ食卓の会話のような心地よい現実感があるんだろうと思う。
ついでながら『セキララ結婚生活』などの夫婦シリーズも面白い。けらえいこファンは是非こちらも。
って、なんでこんな話になったんであったか。あ、そーかそーか、漫画を買った話でしたな。
冨樫さんも好きな漫画家のひとりで、この人の作品はほとんど読んでいる。読んでないのは初期作品群くらい。中でもレベル E が大好きなのだが、『ハンター×ハンター』もその流れを汲んでいてなかなか好きな作品である。
が、長いんである。単行本の出るスパンが。この漫画は週刊少年ジャンプで連載されているはずなので、まあ二ヶ月か三ヶ月で一冊くらい出そうなもんだが、そうはいかない。前の巻が出てから実に五ヶ月は経過している。おかげで1巻から全部読み返してしまった。展開は覚えてるんだけど、どうもこういう続き物は、ノリというか流れを忘れてしまうともったいないから。
もっと短いスパンで発売してくれればいいんだけど、冨樫さんはよく休載するとのことで、それが原因でなかなか単行本にまとめられないらしい。ディープなファンの間では結構有名な話のようだ。
ウワサによればネットゲーにはまっているとのことだが、なるほどなあ。作品見てても、ゲーム好きなのがわかるもんなあ、この人。『ハンター×ハンター』の現在の展開がモロネットワーク RPG だし、そもそもこの作品の設定自体、そのままゲームに持っていっても遜色ないくらいルールじみてるもんな。
というわけで、今日は漫画三昧でした。