2002.10.25
京都の町は合理的なまでに合理的に区画が整理されていて、方向音痴のぼくでさえ適当に見当を付けて歩いても目的地に着いてしまうほど、路がわかりやすくできている。ただしこれは徒歩での話だ。何しろ大阪以上に一方通行が多いので、自動車だと慣れない内は相当難儀するだろう。
寺町通りという京都の電気街と思われるところをふらりと訪れ、散策。小さいながらもニノミヤの Mac 館があって、ちょっと感動したのでつい立ち寄ってみたら、ちょうど店員が Photoshop Elements か何かのサポートをしているところだった。客は年輩の男性。機種は PowerBook G4 である。スペックまでは知らない。そんなことが見ただけでわかったら、さっさと占い師にでも転職している。なかなか説明を飲み込めない男性と微笑がだんだん嘲笑に変わりつつある店員を横目に見ながら、ざっと店内を回る。特にめぼしいものはなかった。
とあるゲームショップで妙なものを発見。Xbox の展示台でひっそりと稼働している
任天堂スーパーファミコン with ストII。なんだそりゃ。Xbox の過剰在庫をちょっとでも減らす為に、他のハードを Xbox に見せかけて稼働させている販売店が続出しているとは聞いていたけど、実際に我と我が目で確かめたのは初めてだった。
展示台は Xbox のロゴの入った緑と黒を基調にした台で、上にテレビ、その下のスペースにゲーム機を置くタイプの、よく見かける形の台である。その「ゲーム機を置くところ」に、ちんまりとスーファミが鎮座していたのである。さらにその事実を隠そうかとするようにうず高く積まれた Xbox の空箱。しかもそれらの空箱は完全にはゲーム機を隠しておらず、一応はスーファミが稼働していることが見えるようになっていて、きちんと言い逃れできるようになっている。
素薔薇しい(© ヨダレ団長)。
店内には数人の子供がいたが、それぞれプレステ 2 とゲームキューブの体験版に夢中で、Xbox の展示台は誰にも相手にされていない。いきなりこういうものを見せられるとさすがに
大爆笑 衝撃を受ける。スーファミなのは任天堂のお膝元だからだろう。別にスーファミじゃなくてもいいんだろうけど、64 以降の任天堂ハードも他人のことは言えないようなラインナップだからな。質はいいんだけど。
こんなことを書いているぼくは実をいうとゲームキューブファンだったりする。何か親近感あるし。色々な意味で。