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2002.11.15
久しぶりに旧友と会う。
この人は高校の先輩で、のみならず大学の先輩でもあるのだが、これはぼくが附属校に通っていたのだから当たり前だ。どういう経緯で知り合ったのかというとクラブの一年先輩だったからなのだが、いつからだったか、確かぼくが大学に入学した頃から、タメ口で付き合っている。ぼくとしては敬語で話すことにちっとも抵抗はなかったのだけど、一緒にバンドなどやっていた関係で、あるとき「タメ口じゃないと何か意志疎通がスムーズじゃない」と先輩から要望があった。彼は音楽的にぼくの師匠のような人なので、ちょっとした憧憬のような感情があり、対等に見てもらえるのはまんざらでもないから、素直にそれに従った次第である。
仮に Y としておくが、Y が大学を卒業しぼくが大学をスピンアウトしてからというもの、長い間疎遠になっていた。何だかあっという間に時間が過ぎたというのもあるし、ぼくが大阪にきて連絡を取りにくくなったというのもある。ところが、ほどなく後者はぼくの思い込みに過ぎないことが判明した。Y も就職先(どことは言わないが大きくて青い会社である)の関係で大阪勤務となっていたからである。
このことを初めて知ったのは今年の二月頃、なんとなく久しぶりにメールを書いてみたときだった。自分の近況などを書いて送ったら、向こうもぼくが大阪に住んでいるというので驚いた様子だった。とりあえず難波でココアを片手に再会を喜びあった。その後も頻繁に会っていたのかというとそうでもなく、お互いの「受動的な連絡の姿勢」に苦笑した。Y もぼくも、なかなか自分からは連絡しない性格なのである。
また音楽を一緒にやろう、と話をしてきた。なかなか時間が合わないから、スタジオを借りて練習というわけにもなかなかいかないだろうが、曲を作る分にはネットワーク越しになんとかなるだろう。音楽のことに限らず、Y がいると色々と面白いことが起こる。大阪でも友人は増えたけれど、やはり学生時代の友達というのは格別だと思う。
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