白林檎ベースステーション

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白林檎的日常

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2003.6.20

 東風フォントが公開を停止した。何でも渡邊フォントがパクリだったと判明したためらしい。

 これはオープンソースなものにとってはかなりの痛手で、特に Linux や FreeBSD など、自分で日本語フォントを持っていないフリーの OS にとっては痛恨の一撃クラスの打撃である(ごめんなさい、今リフレッシュのお供が DQ4 なもんで)。

 OpenOffice.org でもこれはなかなか痛い出来事だ。しかし個人的には、Windows 環境でだけでも普及すれば勝利の第一段階であると言えると思っているから、危急存亡というほどのことではないと思っている。問題はやはりフリーの OS がどうするかだろう。

 もちろん店でフォントを買ってきてインストールすれば良いだけの話なのだが、OS 本体が無償なだけに、どうしても損をしたような気分になってしまうだろう。RedHat などの Linux ディストリビュータは商用フォントをパッケージに含めて販売していたりするので、そういう商用ディストリビューションはいいかもしれないが、FreeBSD や Debian は困ってしまう。これはぼくの見識が狭いというだけのことなんだろうか。何だか無性に心配だ。

 スラッシュドットでも話が出ていたり、先日の大阪オフでも話題になったことだが、やはりここはオープンソースソフトの導入をと叫んでいる行政が、ポンと予算を出してリコーあたりからフォントを買い上げ、フリーで公開するのが最上だ。くだらない消化予算を見直せばそれくらいの資金はすぐに捻出できるはずである。

 もうひとつ、最近の懸念。何だか日本も特許ビジネスに侵食されつつあるようだ。本来社会の発展に寄与すべき制度を悪用する輩は、必ずやその報いを受けるであろう。でもその前に特許庁の役人ども、少しは先進技術の勉強をしなさい。どうも最近周知技術がどんどん特許登録されている気がしてならないぞ。来春から異議申し立てがなくなると聞くし、アメリカの二の舞いになる前になんとかしてほしいものである。