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2003.9.20
ビートルズの『Let It Be』が再発売されるそうだ。今度はバンドの音を完全再現してお届けとのことで、これはビートルマニアのみならず、ポールにとっても朗報と言えるだろう。
このアルバムはポールの呼びかけで始まり、既にバラバラになりかけていたメンバー同士をなんとかつなぎ止めようと、多重録音は使わずにバンドの一発録りによる楽曲で構成されるはずだった。ところが、録音までは何とかなったものの、その後のマスター作業に誰も手をつけようとせず、しかもメンバー間の溝はますます深まるという最悪の結果になってしまった。せめてアルバムくらい出しておこうということになり、フィル・スペクターの手によってマスタリングされ、解散後に発売されたのである。そのためディスコグラフィでは末尾に記載されることが多いが、本来は『ABBEY ROAD』のひとつ前に位置するアルバムである。うんちく終わり。
で、ビートルズ、特にポールはフィル・スペクターのマスタリングが気に入らなかったんですな。何故かというと、フィルがオーケストラを大々的にフィーチャーし、バンドっぽさが出ていなかったから。というわけで、冒頭のニュースに続くという次第である。
ビートルズといえばアップルがアップル・コンピュータを訴えているが、そういうくだらないことを忘れさせてくれるニュースが入ってくるのはとても嬉しい。
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