日本人がなかなかコンピュータ用語に馴染めないのは、カタカナ言葉をそのままカタカナの言葉として理解しようとするからである。デスクトップという言葉ひとつとってみても、多くの日本人にとってこれはあくまで「デスクトップ」という言葉ないしモノであって、英語圏の人々が一発で理解できる「机の上」という概念からは、どうしても少し離れてしまう。さらに、これが CPU だの OS だのとアルファベットの略語になると、お手上げになる人数は激増する。そういうわけで、専門用語を意訳するのは、意味がないように見えて、その実核心をついた行動だと思うのである。