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2004.1.23
こんなところで言うのも何であるが、K さんが欠席するという来週開催予定のアレは、ぼくも欠席である。国際付加価値通信網のおかげでぐんと世界が狭くなったとはいえ、物理的な距離は如何ともしがたい。で、K さんが仕返し企画を 三月に京都で 予定しているらしい。これがもしぼくの考えている通りのものならば、是非とも参加させていただきたいもんである。
キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を見た。もう三年も前の話なのだなぁと思いながら見始めたのだが、見終わる頃には半ば呆然としていた。キューブリック監督は天才の名を欲しいままにしたそうであるが、それも頷けるというか、よくもまあ 60 年代にこんな映画を撮ったものである。今見てもこうなのだから、公開当時の衝撃といったら、実に筆舌に尽くしがたいものがあったろう。
この映画で最も印象に残るのは、やはり誰が何といおうと HAL9000 である。「HAL」を一文字ずつずらしたら「IBM」になるというのは有名な話だ。完璧な人工知能ぶりは、見る者に「人間とは何か」という問いを突きつける。そしてまた、人類が初めて手にした道具と「彼」を対置することで、この映画は見事なまでの文明批評を実現しているのである。
まあ過去にいくらでも語り尽くされた映画ではあるだろうが、それを思ってもついこういうことを書きたくなってしまうのは、やはりこれが不朽の名作であるからだと思う。良い映画を見た。
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