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2004.2.9
久しぶりに一人で日本橋をウロウロしてきた。ぼくは二、三時間休憩なしで歩き回ってもちっとも苦にならない。しかし相方をはじめ、他の人にはこれが相当な苦行のようである。そこで、一人で出かけたら、このときとばかりに徹底的に歩き回る。特に日本橋や秋葉原のような街は、大通りを往復する程度では到底満足できないから、それこそ徹底的に路地裏まで這い回る。
一応断っておくが、無闇にそういうところをうろつくと怖い目に遭う可能性があるから、充分注意する事。この一文を読んでも敢えて行きたいというならもう止めないから、好きにするが良い。
さて、秋葉原の醍醐味が駅前の商店街であるように、日本橋の醍醐味といえばやはり日本橋商店会であろう。電気製品の店もあるが、工具や部品、洋服の店から妙なリサイクルショップのようなところまで、実にバラエティに富んだ散策が楽しめる。ぼくのお気に入りは着物屋だ。常々、是非普段着を和服にしたいと考えているのだが、洋服で二十年以上暮らしてきたものだから、和装に関してはとんと知識がない。今のところは店の軒先に吊ってある着物をただただ眺めて楽しむだけにしている。
ソフマップザウルス館へ行くために裏通りを抜ける。その途中にまんだらけがある。この店は大通りにも面しているからご存知の方も多いだろう。日本のオタク文化を象徴するような店である。ぼくはこの方面には疎いので入店した事はないが、ふと窓を見てみると「ビックリマンシール高価買い取り」などと貼ってある。ビックリマンシールは子供の頃ぼくも集めていた。冗談で「値が付くから」とずっと保存していたのだが、本当に値が付いているとは思わなかった。
窓を見れば、当然の帰結として店内の様子が窺える。
サイヤ人がレジを打っていた。 なかなか愉快な店だ。
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