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2004.6.5
長崎の小学校で起きた同級生殺人事件は、遺族のみならず、加害者の両親を含むあらゆる関係者が、それぞれの立場で想像し得る最大限の悲しみにくれていることと思う。心痛察するに余りある。
その一方で、頭の悪いマスコミがまたいろいろな風説を流布して回っているのが腹立たしい。曰く2ちゃんねらーであったとか、曰く『バトルロワイヤル』の熱心なファンであったとか、まともに考えたらとても原因だなどと思いつかぬようなことばかりをあげつらって喜んでいる。あのな、お前らな、今日び日本にどれだけの2ちゃんねるユーザーがいると思っておるのだ。バイオレンス作品のファンがどれだけ暮らしていると思っておるのだ。朝日新聞の購読者数と同等か、それ以上は確実に存在するんだぞ。
既存メディアがことあるごとにインターネットコミュニティを攻撃するのは、まず間違いなく企業としての生存本能の成せる業なのであるが、本能行動だけあってまことに程度が低いのは見ていて情けないくらいである。あることないこと脊髄反射的に煽り立てた挙句、火の粉が自分にも降りかかる大火事の発生する可能性があることなど、想像した事もないのだろう。メディア産業が情報の解放に反発した先に待っているのは、情報統制という暗黒時代だ。政府に許可された報道だけを行い、政府の検閲の入った論評をし、時の政府の意に染まぬ文芸作品や映画作品がことごとく弾圧されたら、お前らそれで満足か。
自滅といえばレコード業界がとうとうカンオケに片足を突っ込んだようだ。音楽CD輸入権万歳。リスナーからもミュージシャンからも支持されないような音楽業界なら存在せぬ方が良い。とっとと滅びてしまうがいい。
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