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2004.7.2
梅雨だというのにちっとも雨が降らない。降ったら降ったで憂鬱なのだが、こうも空梅雨だと心配になる。一方で静岡では記録的な大雨が降ったというし、年々気候がおかしくなっているように感じるのはぼくだけではあるまい。
少し前の話になるが、国語審議会だかが外来語の言い換えを検討し、その中間発表をしていた。「コンピュータ」が「電子計算機」に言い換えられるアレである。データベースやオンラインといった語には適切な訳語が見つからず、言い換えはしないということになったそうだが、これは当然のことで、ビーフカレーとかミディアムレアとかいった言葉にしっくりくる訳語がないのと同様である。言葉を輸入するというのは、単に文字や音の羅列を国語に組み込むということではないからだ。
本質的には、新しいモノや概念がまず入ってきて、言葉はいわばそれに付随してやってくる。もともと似たような概念なり物品なりが国内に存在していればそれらしい訳語も生まれるだろうが、そうでない場合には外国語を音写し、外来語として取り込むのが普通であるし、理にかなってもいる。別に無理して訳語を探す必要はない。
もっとも、過剰に外来語が増えるのもいかがなものかとは思う。上の説明に照らし合わせれば、過剰・不要と感じるのは、その外来語によって表現されるものがもともと国内に存在し、名前もきちんとついているからである。 コンセンサスとかユーザビリティとか。この辺を整理するということなら、それなりに意義深い仕事であるといえる。
でも「ボトルネック」が「障害」ってのはどうかなぁ。「困難」とか「難所」くらいが個人的には適当な気がするのであるが。あと「デフォルト」は「初期設定」よりは「初期状態」の方が正確であると思う。何だよ、設定って。
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