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2004.8.12
薬局にて、頭痛薬を選んでいるはずの相方が、笑いをこらえながら手招きをした。何事ならんとそちらへ近付き、相方の指さす先の棚を見て、合点がいった。イブ、ナロンエース、バファリンといった頭痛薬メジャーどころの並びに、 バッサリンなる新顔が並んでいる。しかも、ご丁寧に バファリンと同じ成分などというコピーまで──棚に、ではあるが──付けられてある。実にこう、何というか、素薔薇シズム(©ヨダレ団長)に満ちあふれている。
この薬、成分のみならず、パチもんの法則を見事に網羅しているので、一見の価値がある。むしろ見つけたら即購入すべきである。 もちろんぼくは買った。ちなみにパチもんの法則というのは「1、パッケージが似ている / 2、名前が似ている / 3、英名の綴りだけは微妙に違う / 4、本家よりも安っぽい」という四つから成る。白林檎学派では、パチもんの法則の題材として、他に PolyStationなども研究している。
バッサリンの場合、パチもん第四法則だけは条件を満たしておらず、つまり成分はきちんとしている。もっとも、価格はバファリンの半額近くである。考えようによっては大変なお買い得商品である。加えて話題の種にもなるというおトクっぷりだ。男性諸君におかれては、彼女が「頭が痛い」と言い出したときに備え、是非ともこの薬を 箱ごと鞄に常備しておくことをお勧めする。パッケージを見ただけで頭痛などふっとんでいくほどのインパクトを与えられること必至である。
さあ、ヒーローになろうではないか。ただし 自己責任で。
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