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2004.8.18
法事で相方の田舎である南紀に数日間滞在した。昨年亡くなった相方の祖父の初盆供養で、これはつつがなく終わった。
もうひとつ、盆の大きな行事として、花火大会がある。熊野では毎年、盆の時期になると、日本有数の規模の大花火大会が開催される。埠頭や海に浮かべた貨物船から花火を打ち上げ、それを海岸にずらりと並んで眺めるという形式のため、かなり迫力ある花火を楽しむ事が出来る。のであるが、海で開催という性格上、波が高いと即座に延期となる。熊野、新宮辺りは日本でも降雨量が多く、また太平洋であるために海が荒れやすいらしい。あまつさえ、この時期は台風が多く発生する。殊にぼくは花火運がないらしく、数年間通った挙句ことごとく台風で延期という有様で、観賞するのはようやく今年が初めての事である。
花火は実に盛大で、感無量であった。演出も凝っており視覚的にももちろん楽しめるが、それ以上に音が良い。爆発音が磯の岩場に反響して、得も言われぬ音響を楽しめる。聞けば熊野大花火は昔から音花火と言われていたそうだ。このようにぼくが念願の大花火を楽しんでいると、一天にわかにかき曇り、冗談のような大雨が降ってきた。携帯電話や財布は相方の鞄に入れ、さらにビニール袋に包んだので無事であったが、人間は誰も彼もずぶぬれになってしまった。相変わらずぼくの花火運は低調のようだ。もっとも、おかげで辺りに漂っていた煙はすっかり晴れ、よりクリアな花火を観賞できた。
ところで、バッサリンは案外メジャーな薬らしい。何しろ高校の教科書にも載っているくらいだそうで、せっかく『トリビアの泉』に投稿しようと思っていたのに、惜しいことをした。もっと見識を広めなければならないな。
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