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2004.9.14
amazon.co.jpで『孫ピン兵法』を買った。ピンというのは2ちゃんねる風に書くと月賓という字で、JIS第三水準漢字であるため、普通のフォントでは表示できない。だが、Mac OS Xを使ってヒラギノフォントをブラウザの標準に使っている人なら表示できる。わざとここに書くと「臏」である。
中国史に少し詳しい人ならご存知だと思うが、孫ピンというのは戦国時代の兵法家で、斉に仕え魏を討った人である。彼の先祖に春秋時代の兵法家孫武がいて、彼は呉に仕えて功績をあげ、有名な兵法書『孫子』を著した。また、孫ピンも兵法書を書いて『孫子』と題したが、古代中国人も流石にこれでは紛らわしいと思ったのか、『斉孫子』などと呼んで区別していたようである。
現在伝わっている『孫子』十三篇は孫武の著述によるもので、後漢時代に魏武王曹操が編纂したものである。では後者はどうなったかというと、散逸し、長らく失われたままであったが、1972年になって山東省で竹簡が出土し、ようやく現代に甦った。以来、こちらは『孫ピン兵法』と呼ばれている。ぼくが買ったのは村山孚氏の訳本(徳間書店、1976年初版)である。ずっと読んでみたかったので、日本語訳が出版されていたと聞いて喜び、即購入したのである。 古本だけどな。ハードカバーの本、高過ぎです。
アマゾンのユーズド商品に出品しているのは個人だけかと思ったら、この本は神田の古書店から届けられた。古本の並んだ書棚を眺めたらいろいろと欲しい本があるのだろうな、と思う。
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