白林檎ベースステーション

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2004.11.1

 68k MacでMac OS X 10.3を起動した人がいるそうである。PantherはG3以上が必須環境なので、実際にはまずLinuxを起動し、その上でPowerPCのエミュレータであるPearPCを動かし、その上でPantherをbootという手順らしいが、これでいくと、OSの起動完了までに一週間かかるのだそうで、これはもうアッパレというより他にない。こういうバカな実験をする人は愛すべき存在である。

 ぼくのPower MacはPantherの起動完了までにおよそ一分強かかるのだが、上記の環境と比較すると、単純計算で約壱萬倍ほど速いということになる。これは現在のコンピュータが格段に進歩したことを示す一方で、それだけ速くなったコンピュータでも起動に一分もかかるほど、システムが肥大化したことをも示している。何しろ68k Macの時代、システムは20秒もあれば起動したのだ。

 もちろん、当時と現在とを、ただシステムのサイズだけで比べるのは愚かなことである。何しろ漢字TalkとMac OS Xでは、その性能差は比較にすらならない。使いやすさも、ある面では低下したが、全体的には向上したといって良い。そうはいっても、使い始められるまでにこんなに時間がかかるようでは、「家電的コンピュータ」などは冗談にすらなるまい。これはMacだろうがWindowsだろうが同じことだろう。

 とりあえずもうちょっと起動時間短縮できないかなぁ。そろそろCPUアップグレードカード、買おうかなぁ(結局それか)。