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2004.12.1
今日から師走である。充実していたのであろう、今年は何だか妙に長く感ぜられた。などと感慨にふけっている場合ではなく、ぼくも年内の追い込みが残っている。いいじゃん年越し作業になったてよぅ、などと無精者の白林檎は思うのであるが、月末をまたぐだけでも仕事が中だるみすることもあるから、何が何でも年内に仕事を片付けたいと思うのは、単なる人情ではなく至極合理的なことなのかもしれない。
刑法が改正されるそうである。おおまかに言って量刑が重くなる方向で改正されたとのことで、法律家の中には効果を疑問視する声もあるらしいが、まあ歓迎すべき方針ではあると思う。
刑務所というところは監獄ではなく更生施設であって、すなわち罪を犯した人間が真人間に戻るための訓練をする施設である。更生するということは出所後にきちんとした生活が待っているわけであって、致死罪などであっても無期刑がなかなか適用されないのみならず、長からぬ有期刑を宣告されることがほとんどなのは、受刑者をなるべく早く社会復帰させることが、刑法の主な立法目的のひとつだからだ。何も犯罪被害者の人権を軽視しているとか、そういう訳ではないのである。
その一方で、刑法典には犯罪を抑止するという役割もある。「こんな罪を犯したらこんな刑罰が待ってるぞ」とあらかじめ知らしめることで、犯罪者予備軍を震え上がらせる──はずなのだが、現行法はこの側面が大変弱く、今回の改正は犯罪抑止力を強化するのが主眼なのではないかと思っている。もちろん凶悪犯をより重く罰する目的もあるだろうが、だからといって過失犯に対する量刑までもが一様に重くなる訳ではない(若干は刑期が長くなったものもあるかもしれないが、条文を見ていないから知らない)と思うから、殺人マニアとか強姦マニア以外はとりあえず安心して良かろう。
刑法改正と併せて犯罪被害者の権利を明文化する法律も立法されたから、その面でもうまくバランスがとれるようになったのではないかと思う。
というか、流石に大学時代に刑法でまともな点数を取ったことのない白林檎が書いただけあって、実にまとまりのない記事だな。レポートならC+といったところか。いっそC++くらいなら飯の種にもなるのだが。
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