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2004.12.6
ちょっとした調べものをしに天王寺にある特許情報センターへ行った。ここには発明協会という 剣と魔法の世界が似合いそうな名称を持つ団体の大阪支部があり、ここの資料室を訪れたのである。
室内は名前ほどファンタジックな雰囲気ではなく、それどころかいかにも公共施設という風景であったが、そこに陣取っていた男たちは充分印象的であった。おそらく弁理士だろうと思うが、およそ十人あまりが判で押したようにスーツの上着を脱いで腕まくりをし、晴天だというのに無言で本のページをめくり続けていたのである。もちろん何か調べものをしているのだろうが、その速度からしてとてもそうとは思えない。ページを繰る音が規則的に、それもかなり速いテンポで、ただひたすら聞こえてくる。
無論ぼくには左様な出鱈目なことは出来ないので、コンピュータ検索を使う。Windowsの入った普通のパソコンも置いてあったが、メインらしきマシンではXが走っていた。ATOKも動いていたから、Linuxの類いであろう。Netscape 7も入っていたが、OpenOffice.orgが入っていたかどうかは確認できなかった。日本語入力環境がしっかりしているというだけで、随分と実用に近づいたように感じられて、妙に可笑しかった。
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