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2005.1.20
長い間尽くしてくれたiBook (dual USB)を下取りに出し、現行モデルのiBook G4を買った。白いiBookの最初の機種だから、三年半余り使ったことになる。ぼくにしては短いが、ノートはどうしても拡張性に乏しいから、パワー不足を感じたら買い替える他ないのである。大切に使っていただけあって──晩年はACアダプタがややヘタり気味であったが──ほぼ最高買取価格の満額の値が付いた。
実はまだ梱包すら解いていないので、iBookの話はまた明日にでも。
風呂に入ろうと電灯のスイッチを入れたら、パッと明るくなったかと思うと暗くなった。電球が飛んだのである。仕方がないから廊下の灯だけ点けて入った。これが昨晩のことで、さながら場末の旅館にでも泊まっている心持ちであった。
今日、風呂に入ろうと相方に湯を張りに行ってもらったところで、電球を換えていないことに気がついた。しまったなぁと思ったが、どうしようもない。相方がいくつか買い集めていたキャンドルを浴室に持ち込み、五個ばかり火を灯して入ったのだが、これが案外雰囲気が出て良かった。厳か過ぎて入浴というよりは 沐浴しているような気持ちになったが、それでもなかなか気に入って、一時間ばかり湯に浸かっていた。
と、一台の電車が近くの線路を通りかかった。そろそろ終電かなぁと思っていると、唐突に電車の外部スピーカーから「まもなく〜○○(近くの駅名)、○○でございます、お降りのお客様は……」と、本来は車内に流すべきアナウンスが鳴り響いた。ははぁさては車掌がスイッチを間違えたなと聞いていると、ドップラー効果のふんだんにかかったアナウンスは終わりまできちんと続き、挙句 「あっ」という車掌の声を最後に、スピーカーの音声が途絶えた。
ぼくは当初呆気にとられていたが、急に笑いがこみあげてきて、しかしながら真っ暗な浴室でケタケタ笑うのも妖怪じみているから何とか笑いを噛み殺し、キャンドルの火を消して風呂から上がった。
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