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2005.2.20
メールサーバというのは原則として外→内か内→外の配送のみ許可するように設定するもので、というのもそうしておかないとスパムの温床になるからなのであるが、最近我がサーバに於いてこのポリシーを変更する必要が生じた。つまり外出中などに自前のメールサーバを通して外にメールを送れまいかという要求が出てきたのである。
当たり前の話だが、そうしたいからといって単に外→外の配送を許しては世界中から総スカンを食らうわけであって、ぼくだけが、もしくはぼくが許可したユーザーだけが(余談だがこういう神様権限的発言、エラソーなので白林檎は大好きである)、我がサーバを外からでもSMTPサーバとして使用できるようにしなければならない。SMTPに限らずインターネットを支えるプロトコル群は極めて性善説の立場から設計されており、「誰々にだけは許可する」という動作、いわゆる認証は大層ニガテだったりする。
とはいえ最近はいろいろと良くできた技術が多く、SMTPにもおおまかにいって二種類の認証方法が普及している。ひとつが、POP before SMTPというもの。これはメールを送る寸前に、メールを拾う必要がなくてもPOPサーバに接続し、その接続の主が確かにそのサーバの正式なユーザーであることを主張してから、SMTPで繋いでメールを送るという方式である。これはサーバ側の対応だけで良かったので、プロバイダの会員向けサービスでは一時期よく使われていた。
もうひとつがSMTP-AUTHという技術で、本来は認証手続きが規定されていなかったSMTPに認証のための手続きを組み込み、標準化したもの。サーバだけでなくユーザーというかユーザーが使っているメールクライアントの対応も必要だが、一度設定してしまえば気にならないし、第一「メールを送る前にメールを拾う」などという面倒極まりない作業が必要ないので、なかなか幸せな感じである。今回はこちらを採用することにした。
続く。
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