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2005.12.21
吹雪いている。東京ではこの時期に雪が積もって自転車の車輪がズブズブとなって走れずに難儀することくらいザラであったが、大阪で12月に降雪があるのは極めて珍しいそうだ。今月に入ってからというもの、日本には大寒波が押し寄せている。その勢いたるや冬将軍どころではなく、冬元帥が三軍を率いて突進してきているかのようである。
話が変わるが、元帥といえば、近頃、ヤモリ元帥というのが(一部で)大活躍している。猫は中尉で、アシダカグモは軍曹。ヘビにアオダイショウというのがいるが、これはそのまま大将の待遇を受けている。何の事かというと、ゴキブリの天敵の序列である。
野生というか野良猫がゴキブリを食うのかどうかは知らないが、うちの猫でもゴキブリを追い掛け回すくらいのことはする。オモチャがわりに追い掛け回し、ついに動かなくなると興味を失う。駆除という観点からは便利といえなくもないが、中途半端な印象でもある。
一方、ヤモリ元帥以下アオダイショウ閣下やアシダカ軍曹は、ゴキブリの立派な捕食者である。従ってゴキブリのいるところにはこいつらが居住している可能性が高いし、逆に自宅でこいつらをよく見かけるということはゴキブリが多数棲息していることの証拠だということになる。人家の屋根裏には意外とアオダイショウの居ることが多いそうだが、細長いのが嫌いな方も、毒を持たぬこの大将閣下と遭遇しても驚かずにそっとしておくのが良かろう。
ゴキブリはもともと森林の昆虫で、つまり比較的南方に勢力圏を拡げる生物である。故に北海道には長く進出していなかったが、最近はちらほらと見かけることもあるそうだ。北限が北海道まで上がるとなると、相対的に大阪近辺にも南方の、より巨大な連中がやってくる可能性もあるわけで、そうなると非常に困る。この寒さがその波を押し返してくれたらいいのだが、あまり外が寒いと逆に暖かな人家に積極的に侵入してくることも考えられる。なかなか難しいところである。
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