2006.3.26
Windows MEのセットアップをしている。そろそろ日付が変わってから二時間が経つ。
仕事柄、Webページの確認環境をいくつか用意していて、このMEもそのひとつである。つまり、IE 5.5で表示確認をするために存在するのであるが、何かというとすぐにシステムが飛ぶので、ときどき再セットアップしてやらないといけないのである。VPCにでも放り込めば話が早いのにと人は言うであろうが、実はVPCにも入っている。MEだけでなく、2000と98SEも入っている。にもかかわらず実機も用意するのは、趣味とか嗜好とか、まあそういった問題だ。ちなみに2000と98SEも実機に入れてあるものがある。書いていて、流石に自分が暇人のように思えてきた。
こうして深夜にWindowsをセットアップして、アップデートなどしていると、まだ回線が貧弱だった頃のことを思い出す。あの頃、ぼくはまだWindowsの、それも無印98を使っていて、モデムは33.2Kbpsだった。メガではなくて、キロである。IEの最新版を落とそうと思ったら一晩と少しかかったものだ。
回線が遅いのみならず、パソコン自体も遅かった。CPUは一応MMXが載ってはいたものの166MHzだったし、RAMなんぞは96MBしか載っていなかった。Windowsをインストールするだけで、二時間くらいは平気でかかったものだ。万事のんびりとした時代だったのである。
左様な環境だったものだからぼくはちっとも知らなかったのだが、Windows ME等のいわゆる9x系Windowsは、RAMが512MBよりも多いと、正常に動かないことが多い。起動時に確保しようとするファイルキャッシュの上限が、システムの
想定の範囲外の値になるからとかいうことだが、あまり詳しくは知らない。とにかくRAMがあまり潤沢だと却って調子が悪くなるので、Windows 9xをインストールしたら、まずはmsconfigを起動して、システムの使用メモリに制限をかけるところから手を付けた方が良い。512MBまでならテキトーな値を設定しても大丈夫だが、どうせそう変わらないから、ぼくはいつも256MBにしている。
これまた随分ととぼけた仕様であるが、まあこればかりはマイクロソフトを責めるのは少々酷というものだろう。2000年当時、一般家庭のパソコンのメモリが二年以内にGBオーダーに届くなどということを、一体何人が予想しえただろうか。
日記を書いている間にセットアップが完了した。昔、同じだけの作業に二晩かかっていたのが、ものの二時間で終わった。とはいえ、ちょっと夜更かしになってしまったので、とっとと寝ることにする。