白林檎ベースステーション

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2005.11.3

 UMAと称される動物のグループがある。ウマではない。ウマなら毎週府中のトラックで競走している。

 日本で作られたこの造語はユーマと発音し、未確認動物という意味を持つ。「ぼかぁ確かにこの目で見たんです」「この足跡は間違いなくビッグフットのものだと私は思います」「いるとしか言えない」等々、証言や状況証拠の如き物は相当数が報告されているにも関わらず、科学的な調査となると突然雲隠れしてしまう動物の総称である。要するにネッシーとかクッシーとか、イエティとかツチノコとか、まあそういった連中のことだ。

 こういった動物の話や、それを求めてジャングルに分け入っていく探検隊の話などは、一般に荒唐無稽なものとして受け止められることが多い。しかし、オカピやコビトカバ、マルミミゾウなど、少数ではあるが、UMAと言われていたものが科学的に存在を確かめられた例もある。最近では謎の吸血生物チュパカブラが中南米を騒がしている。

 アフリカはコンゴ共和国には、モケーレ・ムベンベというのがいる。ぼくが最初にこいつのことを知ったとき、その本には「ネッシーと似たような姿で、コンゴに広がる広大なジャングルの奥地、人跡まれな湖に棲息している」というようなことが書いてあった。つまり、首長竜のような生物として扱われていた。

 ところが最近の研究では、どうもそれは調査隊の早合点だったらしいことがわかってきた。「モケーレ・ムベンベ」というのは現地で話されているリンガラ語で、その意味するところはちょっと忘れたが、日本語でいうと「化け物」とか「怪物」といった、割と意味の広い言葉であるらしい。一反木綿やのっぺらぼうや、とにかくそういった連中に遭遇すると、大抵の日本人はいちいち「一反木綿だぁ」などと騒いで逃げ出しはしない。「化け物が出たぁ」と叫んで、腰が抜けそうになりながら必死に逃げることだろう。モケーレ・ムベンベという言葉は、現地の人々にとって、つまりそのような言葉らしいのである。

 何だかこれは将来性がなさそうなUMAだなぁなどと思いつつ、ふとウィキペディアを見ると、どうも最近では「一反木綿」とか「のっぺらぼう」に相当するような、個別の名称も収集されているという。詳しくはウィキペディアのモケーレ・ムベンベの項をご参照いただきたい。以下、その名称について冒頭部分を抜粋してみよう。

 エメラ・ントゥカはリンガラ語で、「水中のゾウ」、「ゾウ殺し」といった意味の言葉……(後略)

 ムビエル・ムビエル・ムビエルは、リンガラ語で「背中に板が生えた動物」の意味……(後略)

 ングマ・モネネは、リンガラ語で「巨大な大蛇」の意味……(後略)

 どうだろう、「化け物」よりはもうちょっと具体的になってきたとは思われないだろうか。なんでもコンゴのジャングルというのが、未調査地域が実に総面積の80%ということだから、こういった妙チクリンな連中がひょっこり顔を出してもおかしくない。調査隊の方々には是非とも頑張って、モケーレ・ムベンベを発見していただきたいものである。

 それはそうと、「ムビエル・ムビエル・ムビエル」が「背中に板が生えた動物」という意味になる理屈がよくわからない。リンガラ語に通じている方と会う機会があったら、是非ともこの辺についても質問してみたい。